内企業において、コンテナに対する注目度が上がっている。ITインフラはメインフレームから単独のオープンシステム・サーバ(Windows、Linux、UNIXなど)に移行し、その後、VMwareに代表される仮想サーバに集約されてきた。2000年代になってクラウドサービスとしてIaaS(Infrastructure as a Service)が提供され、パブリッククラウド上で仮想サーバをオンデマンドで構築できるようになった。IaaSでは希望どうりのITリソースを極めて迅速に調達/廃止ができるようになったが、仮想サーバ上でOS、ミドルウェア、アプリケーション用ソースコードや実行プログラムなどを個別に管理しなければならないのは、メインフレーム時代から大きな変化はなかったといえる。このためにIaaS採用を行っても、運用コストやデプロイ時間の大幅な削減ができなかった企業が多かった。コンテナは、アプリケーションに必要なすべてのコンポーネントを包含したソフトウェア・イメージであるため、次世代のITインフラ・テクノロジとして大きな注目を集めているのである。