Windows 7のサポート終了を2020年1月に控え、依然としてWindows 7をメインに利用している企業は少なくない。Windows 10は、これまでのWindowsとは更新モデルやライフサイクルが異なり、Windowsの移行は10年に1度の対策ではなくなった。企業においてスマートデバイスの浸透とモバイルワークが進展していくなかでWindows 10以後のクライアント環境の運用管理を考察する。
このように、2020年以降も企業で利用されるクライアントデバイスは多様化していくことが想定される。本稿では、多くの企業においてオフィス内を中心に利用されているデスクトップPCやノートPCなどのWindows PC、およびスマートフォンやタブレットのライフサイクルと、統合運用管理に関する動向を解説し、Windows 10時代のクライアント運用管理の理想像を考察する。なお、生産性向上に向けたデバイスの選定などについては本稿で扱っていない。別途「ITR White Paper:2020年に向けた社内標準PCのあるべき姿」(C-18070111)を参照されたい。