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ITR Insight

コンテンツ番号:
I-318012
発刊日:
2018年1月1日

RPAがもたらす業務自動化のインパクト

著者名:
舘野 真人
RPAがもたらす業務自動化のインパクトのロゴ画像
RPAは企業の業務環境をどのように変えるのか
RPA製品の特徴、市場動向はどのようになっているか
導入・運用に際して留意すべき点は何か

人手によって行われてきたコンピュータの操作を自動化するRPA(Robotic Process Automation)は、デスクワーカーの生産性向上に大きく寄与する可能性を持つ。ただし、人と同一レイヤで動作するテクノロジであるがゆえに、導入・運用においては留意すべき点も少なくない。本稿では、RPAの特徴を改めて整理するとともに、効果的な導入方法について解説する。

業務の自動化に対する期待

業務の自動化に対する期待

企業ITは、これまでも大なり小なり業務の自動化を目的に推進されてきた。今日、RPA(Robotic Process Automation)に対する注目が高まっている背景には、企業の間で、そうした自動化がさらに高いレベルで求められているという事情がある。

とりわけ、そうしたニーズを強く後押ししているのが労働人口の減少に対する危機感である。総務省によると、日本国内の生産年齢人口(15歳〜64歳の人口)は1995年をピークに減少に転じており、2015年までの20年間で約1,000万人が減少したとされる。2025年までの10年間の予測では、さらにそこから600万人が減少する見込みであり、人手不足は今後に向けて加速度的に深刻化すると見られている。その一方で、政府の主導により長時間労働対策やワークライフ・バランスの推進など、過剰労働を厳しく規制する動きが強まっている。つまり、従業員1人あたりの労働生産性を向上させることは、企業が事業を継続していくうえで不可欠の課題となっているのである。

また、ここにきて、国内企業において不適切な会計処理や品質データの改竄といった不祥事が相次いで明るみに出たことにより、業務の適正性にも改めて注目が集まるようになった。業務の自動化に対する期待には、これまで現場に一任されてきた業務を全社レベルで統制し、ミスや不正を撲滅するというもうひとつの大きな狙いも込められるようになっている。

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