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ITR Insight

コンテンツ番号:
I-317101
発刊日:
2017年10月1日

サービスビジネスへの戦略シフト

著者名:
金谷 敏尊
サービスビジネスへの戦略シフトのロゴ画像
サービタイゼーションの潮流は、企業活動にどのような影響を及ぼしているのか
今日のサービスビジネスはどのような特性を備えているのか
ビジネス推進における戦略的な要件とは何か

ビジネスモデルを製品販売からサービス提供の方式にシフトする「サービタイゼーション」が関心を集めている。本稿では、その特性を明らかにし、サービスビジネスを推進するうえで求められる戦略的な要件について述べる。

サービス化へシフトする経済

サービス化へシフトする経済

世界の経済活動は、モノ主体からサービス主体に着実に移り変わってきている。図は、世界各国のGDPに占めるサービス産業の比率を、1人あたりのGDPとの対比で示したものだが、1984年から2014年にかけて主要国の1人あたりGDPが増加するに従い、GDPに占めるサービス産業の比率は図のように顕著に拡大してきている。なお、ここでサービス産業は第三次産業と読み替えて差し支えない。

第一次産業の比率が縮小傾向にあるのに対して、第三次産業の比率が高まっていることから、サービス産業への経済シフトが起こっていると見てよい。特に昨今は、グローバル企業を中心に、製品販売方式からサービス提供方式にビジネスモデルをシフトする企業が増加している。「サービタイゼーション」と呼ばれるこの潮流は、製造業をはじめとする多くの産業に影響を及ぼしつつある。マクロ経済の観点から、サービス業の進展は長期に及ぶメガトレンドといってよいだろう。一方、ミクロ経済の視点からも、この動向を裏づけるような新たなサービス市場が加速度的に台頭してきており、関心を集めている。

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