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ITR Insight

コンテンツ番号:
I-317041
発刊日:
2017年4月1日

企業におけるAI技術活用の考慮点

著者名:
舘野 真人
企業におけるAI技術活用の考慮点のロゴ画像
AIを取り巻く市場の関心、トレンドはどのようになっているのか
ユーザー企業として、AI技術にどのようなスタンスを取るべきか
AIを自社業務に適用するうえでのポイントは何か

AI/機械学習に対するIT市場の熱気は、2017年に入っても衰える気配がない。しかしながら、あまりにも人気が過熱しているために、ユーザー企業においては、AIに対して「過剰な期待」と「過剰な不安」が入り交じっているのが実情であると思われる。本稿では、ユーザー企業が、AIをビジネス活用につなげるためにいま考慮すべきポイントをまとめる。

過熱するAI市場

過熱するAI市場
出典:CB Insights社のデータにITRが加筆

ここ1、2年、AI(Artificial Intelligence:人工知能)がIT業界で最も話題を集めるキーワードのひとつであることに異論はないだろう。昨今はIT専門メディアだけでなく、一般紙、ビジネス雑誌でも頻繁に動向が紹介されるようになり、IT業務に携わっていない人々の間にも認知されるところとなった。

当然ながら、IT市場においてもAIに対する関心度は高く、そのことはAI分野におけるM&A件数の増加というかたちで顕著に表れている。米国のテクノロジ・リサーチ会社であるCB Insights社の調べによると、AI関連企業のM&A件数は2014年から一気に増加し、2016年は50件弱にまで達した。

ちなみに、2011年以降で最も多くの会社を買収しているのはGoogle社であり、その中には2014年に買収しその後「アルファ碁」で広く世に知られることになるDeepMind Technologies社も含まれる。続いて、Intel社、Apple社といったIT業界の巨人たちも積極的にM&Aを展開している。また、2016年11月には、GE社が産業向けのAI/IoTを手がけるBit Stew Systems社など2社を立て続けに買収し、ITベンダー以外の企業も参入しつつある。

このように、IT業界のみならずビジネス界をリードする企業が積極的に投資を行っている状況を見ても、現在のAI人気が一過性の現象ではないことがわかる。

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