1. TOP
  2. レポート・ライブラリ
  3. 成熟へ向かう「IT as a Service」


ITR Insight

コンテンツ番号:
I-315101
発刊日:
2015年10月1日

成熟へ向かう「IT as a Service」

著者名:
金谷 敏尊
成熟へ向かう「IT as a Service」のロゴ画像
現在の企業ITに求められる役割とは何か
ITサービスをグループ展開するには、いかなるステップが必要か
ITaaSを推進するうえでどのような手法・施策が有効か

グループワイドで共通ITのシェアードサービス化を図ることによるコスト効率の向上、また、破壊的イノベーターに対する自社ITのアドバンテージの訴求に向けた「IT as a Service」が大手企業を中心に浸透しつつある。本稿では、ITサービスのグループ展開に焦点を当てて、その動向と今後のあり方を解説する。

期待されるITの役割

期待されるITの役割
出典:ITR「IT投資動向調査2015」

本稿では、ITaaS(IT as a Service)の動向について紹介しつつ、その展開手法を解説する。ITaaSは、グループIT戦略を推進する大手企業のIT部門、あるいはIT子会社の経営/事業企画部門にとって重要なテーマであるが、その推進プロセスや展開手法に課題を抱えるケースが少なくない。ポイントや留意点を踏まえた実践的なITaaS展開のヒント集として本稿を役立てていただきたい。まずは、大手企業にITaaSが普及する背景を説明する。その前段で、そもそも企業ITに期待される役割とは何なのかを見て行きたい。

ITシステムが導入されるようになって以来、企業におけるITの利用範囲は拡大し、その役割は時代に応じて変化している。図は、期待される役割について、現在と中長期(3~5年後)での変化をとらえたものである。

調査結果では、これまでIT組織が担ってきた従来型機能やIT改革に関わる業務へのニーズが大きく減少し、新しい機能として業務改革やビジネス戦略に関わる業務のニーズがやや増加することが明らかとなった。ただし、減少したといっても従来型機能のニーズは依然として高く、不要となるわけではない。企業は、中長期へ向けて、従来型IT機能と新しいIT機能の双方を備えなければならないことが示唆されている。

ITR 著作物の引用について

ITRでは著作物の利用に関してガイドラインを設けています。 ITRの著作物を「社外利用」される場合は、一部のコンテンツを除き、事前にITRの利用許諾が必要となります。 コンテンツごとに利用条件や出典の記載方法が異なりますので、詳細および申請については『ITR著作物の引用ポリシー』をご確認ください。

TOP