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ITR Insight

コンテンツ番号:
I-315012
発刊日:
2015年1月1日

ビジネス戦略から導き出す次世代IT基盤構築アプローチ

著者名:
甲元 宏明
ビジネス戦略から導き出す次世代IT基盤構築アプローチのロゴ画像
IT基盤再構築は喫緊の課題なのか
IT基盤再構築には何が必要なのか
ビジネスに貢献するIT基盤構築アプローチとは

クラウド、ビッグデータ、IoT、3Dプリンタなど、近年ITにおける革新的テクノロジが多く登場しており、これらの先進的ITを効果的かつ先駆的に活用する企業が、ビジネス成果を拡大していくことは間違いない。しかし、多くの企業システムは、これらの先進的ITの効果的活用や迅速な導入を行えるような構造を持っておらず、企業IT基盤の再構築が喫緊の課題となっている。本稿では、IT基盤領域における重要検討課題を解説し、ビジネス戦略から自社の次世代IT基盤戦略を導き出すアプローチについて述べる。

企業ITの現状と主要課題

企業ITの現状と主要課題

クラウド、モバイル、ビッグデータ、ソーシャル、IoT/M2M、ウェアラブルなどの先進的ITが注目を集めている。これらのテクノロジを駆使して、革新的なビジネスを展開しているグローバル企業は多い。企業の経営者や事業部門の多くが、このようなテクノロジを活用した自社ビジネスの拡大や新規ビジネスの創出を期待しているといえよう。

しかし、ユーザー企業において、これらのテクノロジを使いこなすことに困難は伴わないのであろうか。それを確認するために、これまでのユーザー企業のシステムと取り巻く状況を振り返ってみたい。長年に渡って数多くのシステムを構築/導入している割には、ビジネスへの貢献度が小さいといわれている。また、パッケージ、内製、クラウドなど、多種多様なシステムがばらばらに存在し、企業全体での経営状況を正確に把握することが困難になっている。システム構築にかかる期間が長く、コストが高いという点で、経営者やユーザー部門の不満は多い。自社データセンターやクラウドなどさまざまな環境でシステムが稼働しており、システム運用にかかるコストが高い。ユーザー部門ではタブレットのような新しいデバイスを活用したいのだが、採用可否の検討期間が長くビジネスチャンスを逸してしまう。

このようにITシステムのビジネス効果が限定的な企業は多く、ビジネス側のさまざまな取り組みに支障を来たしている企業も少なくない。このような状態では、先進的ITを採用しても、効果を発揮できる企業は限られているといえよう。

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