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ITR Insight

コンテンツ番号:
I-314042
発刊日:
2014年4月1日

エンタープライズ・アプリケーション再生

著者名:
浅利 浩一
エンタープライズ・アプリケーション再生のロゴ画像
国内ERP市場の最新トレンドはどのようなものか
国内ERP市場20年の総括としてERPはどのように進歩してきたか
今後どのようにエンタープライズ・アプリケーションを再生していくべきか

この20年でERPパッケージはコモディティ化し、国内市場では注目を失ったかに見える。しかし、パッケージ導入が進まないホワイトスペースはまだ多く、導入されたERPパッケージのレガシー化も進んでいる。そのようななか、企業が今後どのようにエンタープライズ・アプリケーション領域を再生し強化していくべきかについて述べる。

国内ERP市場の最新動向

国内ERP市場の最新動向
出典:ITR「ITR Market View:ERP市場2014」

ITRでは、国内ERP市場の調査を毎年行っており、最新版を「ITR Market View:ERP市場2014」として発刊した。最初に、この調査から最新の市場動向を紹介する。

ERPパッケージは、2012年度のベンダー出荷ライセンスおよびサブスクリプションの金額は670億円程度にまで達したものの、 2013年度は690億円程度で、全体としては3.6%の伸びにとどまる見込みである。ベンダーによって好不調の差が大きいものの、全体としては低成長であった。

国内ERP市場を導入企業の売上金額別シェアの推移で見たのが左図である。売上高1,000億円以上の大企業は全体の25%を下回っており、2013年度にかけて減少傾向であるのに対して、「100億〜500億円未満」「500億〜1,000億円未満」を合わせた中堅企業は全体の50%程度を占め、特に「100億〜500億円未満」のシェアが伸びつつある。2008年度から2009年度を境に、中堅企業向け市場が大企業向け市場を上回っており、今のところ、この流れが大きく変わる兆候は確認できていない。

もうひとつ今回の調査で顕著であったのは、右図のとおり、海外で利用されるライセンス出荷金額が大きく伸びたことである。国内企業がグローバルビジネスを強化するのに伴い、海外で利用されるライセンスの出荷金額は2013年度で8.3%となり、北海道・東北、中国・四国、九州の国内3地域の合算とほぼ同等の出荷金額となる見込みである。

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