1. TOP
  2. レポート・ライブラリ
  3. 次世代型コミュニケーション基盤の要件


ITR Insight

コンテンツ番号:
I-313103
発刊日:
2013年10月1日

次世代型コミュニケーション基盤の要件

著者名:
舘野 真人
次世代型コミュニケーション基盤の要件のロゴ画像
企業におけるコミュニケーション基盤の課題は何か
次世代型コミュニケーション基盤に求められる条件は何か
イノベーションを生み出す環境をいかに整備すべきか

企業内のコミュニケーションの促進は業務にITが利用されるようになって以降、一貫して課題であり続けている。しかしながら、その基盤を全社的な視点で最適化できている企業は少ない。本稿では、今日のコミュニケーション基盤を巡る課題を明らかにしながら、次世代型基盤の構築に向けた要件を考察する。

社内コミュニケーション基盤を巡る課題

社内コミュニケーション基盤を巡る課題

今日、国内企業において、社内のコミュニケーション基盤を巡るさまざまな課題が取り沙汰されている。1人1台のPC環境が一般化した1990年代後半以降、ITツールを活用したコミュニケーション/コラボレーションの活性化は、各企業の重要テーマのひとつと位置づけられてきたが、そうした課題は、解決に向かうどころか、近年になってむしろ積み増しされている感すらある。

それらの課題を分類すると、IT(ツール)に直接関わるものと、それ以外の職場環境(物理空間)全体に関わるもの、組織的なものと個人的なものとに大別することができる。

まず、ITと直接関わる課題としては、組織の面では「多人数、大量データへの対応」がよくあげられる。取り扱うデータ/コンテンツの種類や量が増大し、それらを一度に多くの人と共有することが重視されるからである。個人の面では、スマートデバイスや個人向けクラウドサービスなど、日常的に利用するデジタル環境の変化への対応が大きなテーマである。

一方、職場環境にまつわる課題としては、組織としてはグローバル化、セキュリティ、コンプライアンスなど、昨今のビジネス環境の変化に伴う問題が重視されている。個人としては、ワークライフ・バランスに代表されるように、柔軟な就労形態への対応が主要なテーマとしてあがる傾向にある。

いずれの課題も、ある日突然降って湧いたものではなく、時間をかけて徐々に進行してきたものである。これは、裏を返せば、企業のコミュニケーション基盤とは、絶えず時代に即して変化し続けなければならないことを物語っている。

ITR 著作物の引用について

ITRでは著作物の利用に関してガイドラインを設けています。 ITRの著作物を「社外利用」される場合は、一部のコンテンツを除き、事前にITRの利用許諾が必要となります。 コンテンツごとに利用条件や出典の記載方法が異なりますので、詳細および申請については『ITR著作物の引用ポリシー』をご確認ください。

TOP