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ITR Insight

コンテンツ番号:
I-313072
発刊日:
2013年7月1日

ビッグデータの本質と対応策

著者名:
生熊 清司
ビッグデータの本質と対応策のロゴ画像
ビッグデータの現状はどのようなものか
ビッグデータの本質とは何か
ビッグデータを活用するための取り組みとは

ビッグデータは直接ビジネスへ貢献できるIT施策のひとつとして注目が高まっている。しかし、一方で、企業がビッグデータの活用によって具体的な成果を出したという事例はまだ少なく、その有用性や投資対効果に対する懸念も払拭されていない。本稿では、ビッグデータに対する情報を整理し、今後、IT部門がビッグデータにどのように対応すべきなのかを示唆する。

ビッグデータを取り巻くさまざまな疑問

ビッグデータを取り巻くさまざまな疑問

クラウドに次いで、昨今最も注目されているIT動向のひとつにビッグデータがあげられる。メディアは特集記事を掲載し、多くのITベンダーがビッグデータに関する製品やサービスを発表してきた。しかし、ビッグデータは単なるバズワードであり、IT業界で何度も繰り返されている、需要を喚起させるためのベンダーの単なるマーケティング施策であるという疑念も根強く存在している。もしそうであるならば、それに振り回されて無駄な投資を行うべきではない。しかし、もしビッグデータが現在の経営課題を解決し、企業の競争力を高めることに有用なIT施策となるなら、軽視することは競合他社に後れをとることになりかねない。企業はビッグデータについて冷静に考える必要があるだろう。

複雑に変化する現在の経営環境において、これまでの経験や勘に基づいた意思決定だけでは不十分であることを、多くの企業が実感している。これまで以上にさまざまなデータをより高度に分析することで、データ活用を単なる業務効率化のための手段から、ビジネス貢献のための武器へとレベルアップさせていかなければならないという意見に異論はないであろう。それでもビッグデータに対して否定的な意見が多い背景には、多くのベンダーがデータ処理の性能向上を中心とした製品やソリューションを全面に押し出し、データ分析においても新たなツールの導入がまるで人間の能力を超えた高度な知識を持つための手段であるかのように誇張してきたことがあり、ビッグデータの本質を見えにくくしている。

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