1. TOP
  2. レポート・ライブラリ
  3. クラウド・コンピューティングの最新動向と将来像


ITR Insight

コンテンツ番号:
I-313043
発刊日:
2013年4月1日

クラウド・コンピューティングの最新動向と将来像

著者名:
甲元 宏明
クラウド・コンピューティングの最新動向と将来像のロゴ画像
国内ユーザー企業のクラウド活用はどのような状況か
クラウドにおけるテクノロジや製品/サービスの最新状況はどうなっているのか
クラウドで企業ITは改善されるのか

クラウド・コンピューティングが国内で紹介されるようになって5年が経過する。多くのパブリッククラウドやプライベートクラウドが登場し、企業における利用度も高まっている。しかし、クラウドというIT領域における先端技術は進化が激しく、新しいサービス/製品が投入され続けており、市場の動向を把握している国内ユーザー企業は多くない。 クラウドにおけるテクノロジ、サービス、製品の最新動向を包括的に理解し、総合的な設計思想を持ってクラウドに取り組むことが、成果をあげるために重要である。

国内企業におけるクラウド利用動向

国内企業におけるクラウド利用動向
出典:ITR(2012年10月調査)

今なお多くのメディアや一部のコンサルタントが「クラウドはバズワード」や「クラウドは企業システムに使えるのか」といった懐疑的な視線を投げかけるが、現実の世界はそのような論調を気にする企業は少なくなっており、大企業を中心にクラウド・コンピューティングの導入が進んでいる。

ITRが2012年10月に実施したクラウド・コンピューティングの利用動向調査から、従業員数3,000人以上の大企業に絞ったデータを図に示した。これによると、すでにSaaS(Software as a Service)を利用している企業は42.0%、PaaS(Platform as a Service)は33.3%、IaaS(Infrastructure as a Service)のうちインターネット経由の利用は27.5%、閉域網経由の利用は33.3%以上と、パブリッククラウドを利用している企業の割合は3〜4割に達していることがわかる。また、プライベートクラウドは、パブリッククラウドを上回る利用率(43.4%)となっている。

これらのデータを見る限り、クラウド・コンピューティングはごく一部のアーリーアダプタ(先進技術導入を好む集団)のソリューションではなく、国内ユーザー企業にとって「当たり前の選択肢」になっているといえよう。

ITR 著作物の引用について

ITRでは著作物の利用に関してガイドラインを設けています。 ITRの著作物を「社外利用」される場合は、一部のコンテンツを除き、事前にITRの利用許諾が必要となります。 コンテンツごとに利用条件や出典の記載方法が異なりますので、詳細および申請については『ITR著作物の引用ポリシー』をご確認ください。

TOP