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ITR Review

コンテンツ番号:
R-226043
発刊日:
2026年4月14日

AI時代における業務連携基盤の再設計

業務プロセス接続の拡大が露呈させる構造的課題

著者名:
水野 慎也
AI時代における業務連携基盤の再設計のロゴ画像

AIは単なる業務支援ツールから業務遂行の主体へとその役割を急速に拡大しつつある。しかし、分断されたシステム構造や個別最適で構築された環境においては、AIを活用した業務実行は進みつつあるものの、その価値は十分に引き出されているとは言い難い。本稿では、AI主導の業務を実現するための構造的ボトルネックを整理し、企業ITに求められる統制の再設計と実装基盤の方向性について論じる。

業務に接続され始めたAI

生成AIの活用は、文章生成やチャットボット用途にとどまらず、既存の業務システムと連携する段階へと進んでいる。受発注管理、需要予測、ダイナミックプライシング、問い合わせ対応、ナレッジ検索など、AIが基幹系やCRM、データ基盤とAPI接続し、高度な判断支援を行う事例は着実に増加している。すでに多くの企業において、AIは単体ツールではなく、業務プロセスの一部として組み込まれ始めている(図1)。

図1.AIによる業務プロセス連携事例

図1.AIによる業務プロセス連携事例
出典:ITR

ここで重要なのは、AIが「試行段階」にあるのではなく、業務プロセスの「接続段階」に移行している点である。企業ITは静かに、しかし確実にAI活用前提の環境へとシフトし始めている。しかし、この変化は新たな課題──「現在のシステム構造を維持したままで、AIは自律的に業務プロセスを完結できるのか」という問いを突きつけている。

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