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ITR Review

コンテンツ番号:
R-224071
発刊日:
2024年7月1日

クライアントサイドJavaの現状と今後

黎明期Javaアプリケーションの将来性

著者名:
甲元 宏明
クライアントサイドJavaの現状と今後のロゴ画像

Web黎明期にはHTMLおよびWebブラウザの貧弱な表現力ゆえに、Javaアプレットを代表とするクライアントサイドJavaを採用する企業も少なくなかったが、現在の主流は高度な表現力が可能なHTMLおよびJavaScriptフレームワークである。企業は、この種のテクノロジ/ツールの栄枯盛衰サイクルがますます短縮化していくことを念頭に置き、クライアントサイドJavaアプリケーションの再構築を企画すべきである。

Javaアプレットの登場背景と価値

日本企業においてインターネットが普及し始めたのは、TCP/IPプロトコルを標準で装備したMicrosoft Windows OSのバージョン「Windows 95」が登場した1995年である。そのころはまだHTTP(HyperText Transfer Protocol)を利用するWeb(当時は“World Wide Web”と呼ばれた)は一般的ではなく、Webブラウザもデファクトが定まっていない状況であった。Webは、サーバから提供されたHTML(HyperText Markup Language)で記述されたファイルをHTTP通信で受信し表示するシステムであるが、当時の通信帯域は狭く、サーバ能力も貧弱であったこともあり、ブラウザでの表現力は限定的であった。初期のHTML規格は、テキストと静止画像に対して基本的な表示機能を提供するのみで、レイヤー構造やマウス操作に対する動的な表示変更といった高度な表現を行うことはできなかった。また、当時クライアントデバイスはWindowsが圧倒的なシェアを持ち、Apple社のMacintoshパソコンやUNIXワークステーションは科学技術分野での利用が多かったことから、複数の異なるクライアントOSで利用できる、いわゆるマルチプラットフォーム・テクノロジが求められていた。

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