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ITR Review

コンテンツ番号:
R-224044
発刊日:
2024年4月9日

システムレジリエンスの実現に向けて

障害停止から迅速に復旧できるシステムを目指す

著者名:
入谷 光浩
システムレジリエンスの実現に向けてのロゴ画像

DXによって業務やビジネスのシステムへの依存がますます高まっていく中、予期せぬ障害によるシステム停止は大きなリスクとなり、時には企業に甚大な損害をもたらす。そのため、障害による影響を最小限に抑え、停止から迅速に復旧できるシステムレジリエンスが求められている。本稿では、システムレジリエンスの考え方を整理し、実現に必要なポイントを解説する。

システム障害による影響

現代のビジネス環境において、システムの予期せぬダウンタイム(システムやサービスが停止し利用できない時間)の発生は、業務やサービスの停止に伴うビジネス機会の損失にとどまらず、顧客や取引先、株主などステークスホルダーからの信頼を失墜させ、時には社会問題にまで発展し、企業のブランドイメージに甚大な影響を及ぼすこともある。特に、業務やサービスに直接的な影響をもたらす重要なシステム、すなわち止めてはならないシステムの停止はあってはならないことである。ITRが2023年10月に、国内企業のITインフラストラクチャ担当者を対象に実施した『企業のシステム可用性に関する調査』において、重要なシステムの過去10年間の停止経験を問うたところ、55%の企業が停止の経験があり、停止によってビジネスに大きな影響が出た企業は17%であった。

では、システム障害はどのくらいの頻度で発生しているのだろうか。同調査において、予期せぬシステム障害の発生頻度を問うたところ、月に1回以上発生している企業が24%を占めることがわかった(図1)。さらに、1年に1回以上発生している企業は62%にも及んだ。したがって、システムは常に障害と隣り合わせとなっていると考えるべきである。昨今、企業がDXを推し進めていくに従い、業務やサービスにおけるシステムへの依存度はますます高まっているが、その分リスクも高まっているといえよう。

図1.予期せぬシステム障害の発生頻度

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出典:ITR『企業のシステム可用性に関する調査』(2023年10月調査)

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