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ITR Review

コンテンツ番号:
R-224034
発刊日:
2024年3月7日

生成AIの導入ロードマップ

自社のビジネス環境を見据えた活用ステージ

著者名:
金谷 敏尊
生成AIの導入ロードマップのロゴ画像

多くの企業で生成AIの有効活用が課題となっているが、効果的な導入手法や見据えるべき活用レベルは各々のビジネス環境によって異なる。生成AIの活用により成果を享受するために、テクノロジの種別や特性を把握したうえで、自社に適した導入ロードマップを描くことが推奨される。

生成AI活用の現状

生成AIは、2023年以降のIT・デジタル業界における最も大きなトピックのひとつである。先駆けとなったChatGPTは急速に社会に普及し、高頻度でのサービス開発とリリースが継続的に行われている。独自LLM(大規模言語モデル)の開発や生成AI関連ソリューションについても矢継早にさまざまなベンダーが市場参入し、すでにユーザー企業にとって多数の選択肢が存在するのが現状である。これらの急速な環境変化に対応して成果を享受するために、迅速にソリューションを評価・適用して高価値の利用環境を構築することが、多くの企業にとって重要課題となっている。

現在、企業における生成AIへの対応はどの程度進んでいるのだろうか。2023年9月にITRが企業のIT関係者を対象に実施した「生成AI動向調査」によると、生成AIに対して肯定的なイメージを持つ回答者は79%に上ったが、生成AIの利用指針は38%の企業でしか提示されておらず、実際に業務で生成AIソリューションを使用している企業は31%にとどまった。生成AIの活用に前向きな反面、多くの企業が全社的な利活用に至っていないのが現状だ。今後、企業における生成AIリテラシーの格差が急激に広がるとみられるため、早期に利用指針や活用促進プログラムを整備することが推奨される。企業規模が小さいほど否定的な回答が多い傾向が見られることから、中堅・中小企業は特に迅速に対応することが望まれる。

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