1. TOP
  2. レポート・ライブラリ
  3. プラットフォーム・エンジニアリングとは何か - エンジニアの認知負荷低減による開発生産性向上 -


ITR Review

コンテンツ番号:
R-224024
発刊日:
2024年2月13日

プラットフォーム・エンジニアリングとは何か

エンジニアの認知負荷低減による開発生産性向上

著者名:
入谷 光浩
プラットフォーム・エンジニアリングとは何かのロゴ画像

DXによってアプリケーション開発が積極的に推進され、DevOpsを実践するIT組織が増えている。その一方で、サイロ化や複雑化などDevOpsでの課題が顕在化し、開発エンジニアの認知負荷が増大している。その課題に向けて近年注目が高まっているのがプラットフォーム・エンジニアリングである。本稿では、プラットフォーム・エンジニアリングが登場した背景を説明し、その概念とアーキテクチャについて述べる。

DevOpsの課題

DevOpsムーブメントが起きてから10年以上が経過した。DevOpsの概念はソフトウェアエンジニアリングの世界に深く浸透しており、迅速なアプリケーション・デリバリを実現するためのベストプラクティスとして、多くの企業や組織において実践されている。国内企業でも、特にデジタルサービス向けのアプリケーション開発において、DevOpsを実践している例が増えている。しかし、近年、DevOpsにおいてはさまざまな課題が顕在化してきている。

DevOpsが、高度なソフトウェアスキルを持つ企業だけではなく、広く多くの企業で取り入れられるようになったことを背景に、エンジニアのスキル不足が課題となっていることが、ITRの調査でも露呈した(図1)。それに加えて、IT組織やプラットフォームのサイロ化がDevOpsプロセスを複雑にし、アプリケーション・デリバリのスピードの低下を招いている例もよく見られる。

図1.DevOpsを実践するうえでの障壁や課題(上位10項目)

図1.DevOpsを実践するうえでの障壁や課題(上位10項目)
出典:ITR『システム運用管理の実態調査』(2023年8月調査)

ITR 著作物の引用について

ITRでは著作物の利用に関してガイドラインを設けています。 ITRの著作物を「社外利用」される場合は、一部のコンテンツを除き、事前にITRの利用許諾が必要となります。 コンテンツごとに利用条件や出典の記載方法が異なりますので、詳細および申請については『ITR著作物の引用ポリシー』をご確認ください。

TOP