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ITR Review

コンテンツ番号:
R-223124
発刊日:
2023年11月24日

人的資本経営とDXの関係

企業価値の持続的成長を支える2つのドライバ

著者名:
内山 悟志
人的資本経営とDXの関係のロゴ画像

DXの重要性は多くの企業で認識され、さまざまな取り組みが展開されているが、組織や人に起因する問題で推進が停滞する例が少なくない。一方、昨今「人的資本経営」への注目が高まっているが、DXと人的資本経営は支え合い、互いの実現を促進する相互補完的な関係にある。これらを連携して取り組むことで企業価値の向上が期待される。

人的資本経営とは

人材は、これまで「人的資源(Human Resource)」と捉えられていた。資源であるため「すでに持っているものを使う、今あるものを消費する」ことが有効であり、人材に投じる資金も「費用(コスト)」として捉えられていた。一方、人材を「人的資本(Human Capital)」として捉えれば、「状況に応じて確保すべきもの」であり、その価値は変動する。したがって、人材に投じる資金は価値創造に向けた「投資」となる。当然、内部で保有しているものを活用するだけでなく、外部から登用・確保することも視野に入れることとなる(図1)。

図1.人材の捉え方

図1.人材の捉え方
出典:ITR

このような考えに基づいて、経済産業省は、『持続的な企業価値の向上と人的資本に関する研究会報告書~人材版伊藤レポート~』(2020年9月)および『人的資本経営の実現に向けた検討会報告書~人材版伊藤レポート2.0』(2022年5月)を発行し、「人的資本経営とは、人材を『資本』として捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる経営のあり方」と定義している。

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