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ITR Review

コンテンツ番号:
R-223093
発刊日:
2023年9月1日

スマートビルディングの現在地

重視される社会価値と環境価値への貢献

著者名:
金谷 敏尊
スマートビルディングの現在地のロゴ画像

社会や企業におけるサステナビリティ向上への取り組みが加速するなか、デジタル技術の活用によって快適さや効率性を追求し、環境に配慮した「スマートビルディング」への注目が高まっている。本稿では、創出価値の観点からスマートビルディングを取り巻くデジタル活用の現状を整理し、技術動向を述べる。

スマートビルディングとは

スマートビルディングにはさまざまな定義があるが、一般的には「ICTを活用して、利用者の快適さや運営の効率化を実現する次世代のビル・商業施設」ということができる。今日のようにDXが国内市場に浸透する前からスマートビルディングの取り組みは行われていたが、AIやIoTなどデジタル技術の適用が進み、より高度で合理的な運営が実現されつつある。また、環境保護やサーキュラーエコノミーの社会実装の役割も担っており、サステナブルな社会を実現する社会基盤としての注目度も高まってきている。

図1.提供対象別に見るスマートビルディングの価値

図1.提供対象別に見るスマートビルディングの価値
出典:ITR

こうしたなか、スマートビルディングに関わる企業や事業者は、価値創出へ向けて、適切な機能の実装とそれにふさわしい技術を評価・導入することが求められている。スマートビルディングはさまざまな価値を有することから、提供対象を分類・特定したうえで機能を考察することが適している。ここでは、提供対象を「社会・環境」「利用者」「オーナー/管理者」「施工事業者」の4つに分類して現状を整理する(図1)。

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