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ITR Review

コンテンツ番号:
R-223075
発刊日:
2023年7月1日

変わるBIツールの利用形態

埋め込み分析形態による利用の拡大とその背景

著者名:
平井 明夫
変わるBIツールの利用形態のロゴ画像

BIツールの新しい利用形態として、業務アプリケーション内でレポートの表示や非定型分析操作を行う「埋め込み分析」が注目されている。本稿では、埋め込み分析のメリットとデメリットを整理したうえで、BIツールの利用形態の変化とその背景について解説する。

埋め込み分析のメリットとデメリット

埋め込み分析とは、BIツールで作成した定型レポートをアプリケーション画面の一部として表示させたり、ドリルダウン、フィルタ、グラフ形式の変更といった非定型なデータ分析操作をアプリケーション内から直接利用できるようにする機能であり、UXの向上やアプリケーション開発に要する工数削減といったメリットがある。

一方で、埋め込み分析を行うにはBIツール側でAPIを提供する必要があり、アプリケーション開発者側にとっては、レポート上での表現方法や非定型分析の操作方法がBIツールの仕様に依存してしまうというデメリットがある。さらに、BIツールを単体で利用する場合と同様にライセンスやサービスにかかる費用が発生するため、使用する分析機能のレベルや利用者の数によっては、独自開発のほうがコストを低く抑えられるケースも想定される。また、アプリケーション・パッケージやSaaSの場合、利用者側が埋め込み分析によるBIツールの利用を希望しても、アプリケーション・ベンダー側でのカスタマイズが必要となり、技術的にもコスト的にも対応は難しい。

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