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ITR Review

コンテンツ番号:
R-223062
発刊日:
2023年6月1日

イノベーションを促す環境づくり

迅速な試行・実験を実現するには

著者名:
金谷 敏尊
イノベーションを促す環境づくりのロゴ画像

DXを推進するなかで、有益なデジタルイノベーションを持続的に創出する組織能力を保有している企業は限られる。そうしたなか、イノベーション創出を促すビジネス基盤として、柔軟かつ迅速な試行・実験を行える環境を構築することが、多くのDX推進組織において課題となっている。

イノベーションを加速させる環境

デジタルイノベーションを進めるうえで、人材育成を重点課題と見なして、デジタル人材定義や研修プログラムの整備を進める企業は多い(ITR Review 2022年4月号『DXを加速させる特区戦略』#R-222041)。しかし、人材・スキルが充当されれば、時機を得たイノベーションが自由闊達に起案されるわけでもない。いかに優秀な人材が革新的なアイデアを持っていても、共有・連携する場がなければ、日の目を見ることはない。また、具体的に起案・企画しても、反対勢力からの横やりが入り、推進が頓挫することもある。さらには、関係者の共感を得て支持を集めても、予算の獲得に想定以上の期間を要し、時機を逃してしまうこともあろう。そのような環境要因によってイノベーションが進まない事態は避けなければならない。

図1.デジタルイノベーションの試行・実験を促すための環境構築

図1.デジタルイノベーションの試行・実験を促すための環境構築
出典:ITR

イノベーション創出を促すには、そのビジネスアイデアをつぶさに捉え、育むための仕組みとして、自由闊達に試行・実験できる社内あるいは社外の環境が必要である。そこで、ここでは人的リソース、技術リソース、資金リソースの観点から環境構築のための施策を整理する(図1)。イノベーションを加速させる環境づくりの一助として参考にされたい。各観点について、以下に説明しよう。

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