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ITR Review

コンテンツ番号:
R-223051
発刊日:
2023年5月1日

過去20年間の企業IT戦略の歩み

着実に進展した取り組みと停滞した体制整備

著者名:
内山 悟志
過去20年間の企業IT戦略の歩みのロゴ画像

ITRでは2022年12月に、企業のITに対する姿勢、推進体制、システムの整備状況、運用プロセスなどに関する状況を問う『IT戦略推進動向調査』を行った。ここで設けた36問に及ぶ質問項目は、2001年および2012年に実施した調査と同じ内容である。これらの結果から、企業のIT戦略に関する20年間の進展とその成果を総括する。

IT戦略遂行の全体的な進捗

『IT戦略推進動向調査』では、回答を全てスコア化し、「注力度」「装備」「体制」「プロセス」「価値とコスト」「リテラシー」の6つの視点を、IT戦略にとって重要な要素軸と捉えて分析している(図1)。それぞれの視点の意味や代表的な質問、および集計方法については、ITR Review 2002年5月号『IT運営の実態とその評価の重要性』(#R-202051)に詳しく述べているので参照されたい。

6つの視点の全てにおいて、2001年から2012年、そして2022年にかけてスコアが増加しており、企業のIT戦略は着実に進展してきたといえる。特に、注力度は2012年から2022年の10年間で大きな進捗が見られる。一方、装備、体制、プロセス、価値とコストはこの10年間の伸びはわずかで、リテラシーは20年間の伸びが小さく、スコアも最も低い。

図1.IT戦略遂行の総合的な成熟度

図1.IT戦略遂行の総合的な成熟度
出典:ITR『IT戦略推進動向調査』(2001年12月調査/N=223、2012年12月調査/N=200、2022年12月調査/N=205)

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