GA4の活用で顧客の行動を可視化する

デジタルマーケティングの効果を高めるには、いかに興味関心に合致した情報を顧客に提供できるかが重要なポイントになる。そのためには、顧客の過去のWebサイトアクセス行動を解析し、行動に応じたコンテンツの表示が必要になる。本稿では、顧客の興味・関心を導くうえで有用なWebアクセス解析ツールGoogleアナリティクス4プロパティ（GA4）の活用ポイントを解説する。

デジタルマーケティングでは必須となるWebアクセス解析

消費者は自身のニーズや課題に直面した際、解決のきっかけとなる情報をインターネット検索により収集することが一般的となっている。このため、企業は、自社が提供する商品やサービスの情報をいかに検索結果の上位に表示させることができるかを重視し、先回りしてコンテンツの充実を図っており、自社のWebサイトでも顧客のニーズや課題に対応したコンテンツ制作に試行錯誤している。また、その精度を高めるためには、Webサイトの来訪者がサイト内でどのような閲覧を行ったかを把握する必要がある。この来訪者の行動データを収集・解析するためのツールが「Webアクセス解析ツール」である（図1）。

図1．Webアクセス解析のPDCAの例