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ITR Review

コンテンツ番号:
R-219092
発刊日:
2019年9月1日

衛星データのビジネスチャンスに学ぶ

社外データの価値と活用法に関する考察

著者名:
中村 孝
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2019年2月21日、衛星データプラットフォームのサービスが始まった。宇宙産業のひとつとして衛星データの利用を拡大し、宇宙分野の研究開発成果を新しい産業の振興や事業に活用する基盤が整い始めたといえる。本稿では、衛星データを利用した新規事業の推進について検証しながら、社外データ活用の可能性について考察する。

衛星データとは

2019年2月21日、「Tellus(テルース)」と呼ばれる日本初の衛星データプラットフォームのサービスが始まった。誰でも無償で簡単に衛星データを利用することができる。周期的な広域地上情報を得られる衛星データは、マクロなデータといえ、SNSの投稿などのミクロなデータと組み合わせると利用価値が高くなる。

例えば、ミクロデータとして郊外型小売店が発表する売上高と、衛星のマクロデータとして郊外型小売店の駐車場の車両増減データを取り上げよう。売上高と車両増減の関係性に着目し、車両の増減を衛星データで確認することで郊外型小売店が売上高を発表する前に業績を予想することが可能になる。これにより投資家にとって価値の高い情報となる可能性が出てくる。

将来的には売上高と車両増減とのさまざまな関係性がわかると、全ての来店型の商業施設における業績は、衛星データを利用することで予測可能になると考えられる。このように、活用が大きく期待されるTellusについて、サービスが開始された経緯や事例などを考察し、衛星データを利用した新規事業の推進について検証する。

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