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ITR Insight

コンテンツ番号:
I-324012
発刊日:
2024年1月11日

20年先を見据えた企業ITアーキテクチャ

著者名:
甲元 宏明
20年先を見据えた企業ITアーキテクチャのロゴ画像
日本企業が先進テクノロジの活用に消極的であったのはなぜか
ビジネスイノベーションが重要な時代に適するITアーキテクチャとはどのようなものか
新しいITアーキテクチャの構成要素と確立に向けたアプローチは何か

想像をはるかに超え進化しているさまざまな先進テクノロジを、迅速かつ柔軟に企業アプリケーションに組み込むことが求められている。しかし、PaaS、FaaS(サーバレス)、コンテナ/Kubernetes、ローコード/ノーコード開発ツールなどを対症療法的に選択すると、システムのサイロ化やITスキルの拡散などの弊害を生む。本稿では、このような事態を回避するために、20年後も有効な企業アプリケーションの構築/運用/保守のIT基盤のアーキテクチャ、およびそのアプローチ方法について解説する。

現代の企業ITの3要件

現代の企業ITの3要件

多くの企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組み、日常生活においてもスマートフォンやVRゴーグルなどのデジタルデバイスやAIを利用する人が多い現代は、企業ITが業務を安定的に支援することは当たり前になっている。

加えて、現代の企業ITは、さらに多くのことが求められている。生成AIや、AR/VR/MRなどのXR、クラウドといった先進テクノロジを迅速に活用してビジネスに活かしていくことは、経営者やビジネス部門のリーダーをはじめ、ビジネス現場の人々など全ての企業人が望んでいる。

しかしながら、現在もアプリケーション開発に1年以上費やしている企業が多い。コンシューマーや一般家庭では自分の好きなアプリケーションをオンデマンドでクリックするだけで利用できる時代になっており、アプリケーション開発に1年もの長い期間を要することに対して経営者からの理解は得にくい。ネット企業やデジタルネイティブと呼ばれる企業は、3ヵ月程度で新規アプリケーション開発を行っていることが多い。一般企業もこのような短い期間でアプリケーションを開発しなければならない時代となっている。

時代の変化、環境の変化、テクノロジの変化、それから人々の気持ちの変化など、さまざまな変化があるが、企業ITはこのような変化に迅速かつ適切に対応する必要がある。

上図にあげた3つのポイントは「現代の企業ITの3要件」といえる。

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