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ITR Insight

コンテンツ番号:
I-324011
発刊日:
2024年1月11日

KPIマネジメントの再考

著者名:
金谷 敏尊
KPIマネジメントの再考のロゴ画像
企業はKPIをどう活用しているのか
推奨されるKPIマネジメントのステップとは
どのようにKPIマネジメントを実践すべきか

企業経営においてKPIの重要度が高まる一方で、成果評価や改善活動へ向けた羅針盤として十分に機能するケースは限られる。本稿では、企業の経営目標に適合するKPIの策定と、マネジメントのあり方について考察する。

KPIとは何か

KPIとは何か

企業が実績評価の指針としてKPIを活用することは、企業活動において一般的な取り組みとなっている。特に昨今は、さまざまな環境変化から経営情報の開示要求が増しており、適切に成果指標を管理するニーズも高まっている。しかし、KPIが企業活動の成果評価や改善の指針として十分に機能しているかといえば、必ずしもそうではなく、形骸化して意味をなさなかったり、運用自体が立ち行かないといったことも少なくない。本稿では、その解決の一助として、経営目標に適合する有効なKPIの策定とマネジメントのあり方を考察する。

まず、「KPIとは何か」を確認してみよう。業界団体のKPI.orgによる定義では、「意図した結果に向けた進捗状況を示す重要な定量評価指標」としている。すなわち、改善を導くための「定量的な/定量化が可能な」評価指標という点がポイントである。定量化することで、客観的に実績の見える化が可能となり、評価の信頼性を高めることにもつながる。

さらに、BPMの認定資格「OCEB 2」によれば、KPIは、組織または組織が関与する活動の成否を評価できるツールである。このことは、成果の最大化へ向けて、データに基づく意思決定を行う取り組みとも関係が深い。そのようなデータドリブン経営の観点からも、KPIの策定とそのマネジメントは、有益な取り組みのひとつとなる。

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