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ITR Insight

コンテンツ番号:
I-323101
発刊日:
2023年10月5日

業務変革のアイデア創出アプローチ

著者名:
内山 悟志
業務変革のアイデア創出アプローチのロゴ画像
デジタル技術を活用した業務変革とはどのようなものか
デジタル化による業務変革のアイデア創出のポイントとは
業務変革のアイデアを創出するためのプロセスとは

多くの企業でさまざまなDXの実践施策が取り組まれているが、その進め方に定番のプロセスが確立されているわけではなく、試行錯誤が繰り広げられている。本稿では、進め方の1つの方策として、ITRが実施している業務変革ワークショップの手法を紹介し、業務変革に向けたアイデア創出のポイントとプロセスを示唆する。

DX実践施策の類型

DX実践施策の類型

DXの実践施策は多岐にわたる。DXの実践には、業務の高度化や顧客への新規価値の創出を行う「漸進型イノベーション」と、新規ビジネスの創出やビジネスモデルの変革を行う「不連続型イノベーション」の2つのタイプがある。前者は、主に既存事業を対象とし、デジタル技術やデジタル化したデータを活用して、業務のあり方を大きく変革したり、これまでできなかったことを実現したりする。一方、後者は自社がこれまで展開してこなかった事業分野に進出したり、新しい市場を切り拓いたりするものだ。また、DXの実践施策を、提供価値と顧客層・市場という2軸で整理すると、「社内業務の変革」「既存顧客への新規価値の創出」「事業領域の開拓・拡張」「新規ビジネス/サービスの創出」の4つのタイプに分けることができる。

DX施策といえば、データや先端的なデジタル技術を活用した新規ビジネスの創出が注目されがちであるが、それだけがDXではない。社内業務の変革は、これまでのIT活用の範疇でありDXではないという指摘も聞かれるが、ここまでが「通常のIT化」で、ここからが「DX」といった線引きにはあまり意味がない。新旧を問わずITやデジタル技術を活用することで、新しい価値を生み出し、デジタル時代に適合する企業に生まれ変わることがDXの本質であり、4つのタイプの施策を着実に進めることが重要である。実際に、不連続型イノベーションを創出した事例を詳しく分析すると、社内業務の変革や既存顧客への新規価値の創出といった漸進型イノベーションから派生して生まれたものも少なくない。

本稿では、「漸進型イノベーション」にあたる業務変革のアイデア創出の手法を紹介する。

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