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ITR Insight

コンテンツ番号:
I-323072
発刊日:
2023年7月1日

企業研修におけるLMS活用と今後の方向性

著者名:
平井 明夫
企業研修におけるLMS活用と今後の方向性のロゴ画像
企業内研修の実施形態はどのように変化しているのか
LMSの企業での導入状況と利用目的はどのようなものか
LMSは今後どのような方向に発展していくのか

コロナ禍において、企業での研修形態が大きく変化するなか、研修管理の効率化を実現するIT基盤として、学習教材の配信や学習履歴などの管理を行うLMSの導入が進んでいる。本稿では、ITRが実施した企業内研修の実施形態およびLMS導入状況に関する調査結果から現状を分析するとともに、今後の方向性について考察する。

コロナ禍前後の研修形態の変化

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出典:ITR『企業内研修の実施形態およびLMS導入に関する動向調査』(2023年2月調査)

ITRは、国内企業における企業内研修の実施形態とLMSの導入状況を明らかにする目的で、2023年2月、企業内のこれらの関与者に対して調査を行った。まずは、企業内研修の実施形態がコロナ感染の拡大前からどう変化したかを時系列に見てみよう。「コロナ感染拡大前(2019年頃)」「前年(2022年)」「今後(2023年春以降)」の3つの時点において、実施あるいは予定している社内研修の形態を尋ねた結果が上図である。

「コロナ感染拡大前(2019年頃)」と「前年(2022年)」を比較すると、集合研修が69%から52%と大幅に減少したのに対して、オンライン研修が49%から68%と大幅に増加しており、コロナ禍に多くの企業が集合研修からオンライン研修に切り替えたことがわかる。「今後(2023年春以降)」の予定では、集合研修(61%)とオンライン研修(62%)は拮抗しており、感染対策による規制が徐々に緩和されることを見越して、集合研修を復活させる企業が増加すると思われる。

一方、Eラーニングは、「コロナ感染拡大前(2019年頃)」(48%)から「前年(2022年)」(51%)にかけては微増にとどまり、「今後(2023年春以降)」の予定も52%とほぼ横ばいで推移しており、コロナ禍の影響をほとんど受けていないといえる。

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