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ITR Insight

コンテンツ番号:
I-322101
発刊日:
2022年10月1日

メタバースとは何か

著者名:
マーク アインシュタイン / Marc Einstein
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メタバースとは何か
メタバースは、どのようにDX推進に関わっていくのか
世界と日本の先進的な導入事例はどのようなものか

現在、メタバースは世界のICT業界において最も大きなテーマのひとつであり、Meta社、Microsoft社、NTTドコモなどの大手テクノロジ企業が、メタバースサービスの開発に取り組んでいる。本稿では、メタバースに関連するテクノロジを解説するとともに、先進事例を紹介し、企業におけるメタバース推進のための指針について述べる。

メタバースの定義

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メタバースの標準的な定義は、現状市場に存在しない。しかし、メタバースを分析するうえでは、まずはこれが何を意味するのか明確に理解しておく必要がある。ITRではメタバースを、「ソーシャルメディア、XR (AR:拡張現実、MR:複合現実、VR:仮想現実など)、 Web3のデジタル技術を組み合わせることでユーザーのやり取りを可能にする、現実を模した、あるいは超越した仮想空間」と定義している。

メタバースは、複数のテクノロジ層に分割でき、一番下のインフラストラクチャ層が、上にある全ての層を支えている。インフラストラクチャ層のテクノロジの例としては、5G、6G、Wi-Fi 6/7、クラウド/エッジコンピューティング、GPUなどがある。その上のプラットフォーム層は、通常、3Dエンジン/マッピング、XR環境、ブロックチェーンなどの機能を提供する。この層と接続しているデバイス層には、スマートフォン、スマートグラス、XRヘッドマウントディスプレイ(以下、XR HMD)、ハプティクス(触覚提示技術)などのデバイスが含まれる。そして、最後のサービス層は、NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)、Eコマース、ゲーム、ソーシャルメディアなどのメタバースサービスを提供する。メタバースと、多人数同時参加型オンラインRPG(MMORPG)やVRチャットといった他の3Dオンラインサービスとの重要な差別化要因は、このサービス層にあり、エンドユーザーに非常に活発な双方向のコミュニケーション環境を提供する、Web3タイプのサービスであるという点にある。

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