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プレスリリース

2022年度のAPM市場は19.7%増
市場認知度の向上を背景に、2023年度も同18.4%増と引き続き高成長を予測
ITRが提供形態別のAPM市場規模推移および予測を発表

独立系ITコンサルティング・調査会社である株式会社アイ・ティ・アール(所在地:東京都新宿区、代表取締役:三浦 元裕、以下「ITR」)は、国内のAPM(Application Performance Management:アプリケーション・パフォーマンス管理)市場規模推移および予測を発表します。

2022年度のAPM市場の売上金額は71億3,550万円、前年度比19.7%増と高い伸びとなりました。市場認知度の向上を背景に、2023年度も同18.4%増と引き続き高い成長が見込まれます。各種システムのWeb化に伴い、顧客接点の品質がビジネスの成果に大きな影響を与えるようになり、APMの重要性が高まっています。同市場のCAGR(2022~2027年度)は18.0%と、好調な伸びを予測しています。

APM市場をパッケージとSaaSの提供形態別に分類すると、SaaS市場の2022年度の売上金額は27億2,400万円であり、パッケージ市場に比べてまだ小さいものの、前年度から42.1%増と急速な成長を示しています。CAGR(2022~2027年度)を比較すると、パッケージ市場が5.6%と堅調であるのに対し、SaaS市場は同31.0%と高く、2025年度にはSaaS市場の売上金額がパッケージ市場を上回ると予想しています。

※APMは、エージェントによるレスポンスタイムの測定などの機能を有し、ITサービスのパフォーマンスの測定、管理、最適化を行ったり、サーバ上で稼動するアプリケーションのパフォーマンスを監視し、性能上の問題検知や修復支援を行ったりする製品・サービスです。

図.APM市場規模推移および予測:提供形態別(2021~2027年度予測)
図.APM市場規模推移および予測:提供形態別(2021~2027年度予測)

ITRのコンサルティング・フェローである藤 俊満は、「APMは、主にインターネットを介したアプリケーションサービス提供において、レスポンスなどのパフォーマンスを管理するサービスです。オンプレミス環境では以前から性能容量管理が行われてきましたが、クラウドサービスの利用拡大に伴って、インターネット環境でもパフォーマンス管理が必要になりつつあります。現時点では、企業でのクラウドサービス利用は一部のアプリケーションに限定されていますが、今後、オンプレミス環境のアプリケーションのクラウド移行や置き換えが進むと考えられることから、APM市場は大きく成長すると見ています」とコメントしています。

調査概要

今回の発表は、ITRが発行する市場調査レポート『ITR Market View:運用管理市場2023』に詳細を掲載しています。同レポートには、運用管理市場の全14分野を対象に、国内58ベンダーへの調査に基づいた2021~2022年度売上げ実績および2027年度までの売上げ予測を掲載しています。

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