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プレスリリース

2021年度の音声認識市場は会議議事録用途での需要拡大で36.1%増と高成長、2026年度に市場は300億円に迫ると予測
ITRが音声認識市場規模推移および予測を発表

独立系ITコンサルティング・調査会社である株式会社アイ・ティ・アール(所在地:東京都新宿区、代表取締役:三浦 元裕、以下「ITR」)は、音声認識市場規模推移および予測を発表します。

音声認識は、主に人が話す言語をコンピュータで解析し、その内容を文字データなどで取り出す処理を行う製品・サービスです。

2021年度の音声認識市場全体の売上金額は98億円、前年度比36.1%増と高成長を示しました。2022年度は同26.5%増と引き続き高い伸びが見込まれます。音声認識はコンタクトセンターを中心とした電話音声の文字起こしによる業務の自動化・省力化用途で導入が進んできましたが、近年は社内外での会議や営業活動、人員の採用業務など幅広い分野で導入が進んでいます。また、今後は動物の鳴き声や各種機器の動作音による各種検知や分析といった用途の拡大も予想されています。コロナ禍により企業のさまざまな事業活動のオンライン化が進み、音声データの収集や録音が比較的容易となったことが市場拡大の背景となっています。主要ベンダーでは単なる文字起こしにとどまらず、テキスト化したファイルから検索や各種分析、要約などの機能拡張を推進しており、さらなる業務の効率化が期待でき、市場認知度が拡大しています。

これらのことから、同市場のCAGR(2021~2026年度)は23.6%、2026年度には300億円に迫ると予測しています。

図.音声認識市場規模推移および予測(2020~2026年度予測)
図.音声認識市場規模推移および予測(2020~2026年度)

ITRのシニア・アナリストである舘野 真人は、「音声認識は、従来から顧客接点に関わる業務で活用されてきましたが、リモートワークの拡大でビデオ会議や動画閲覧の機会が増加したことにより、さまざまな社内業務や営業活動などでも活用されつつあり、ユーザー体験を補完する手段として注目されてきています。今後も、働き方の多様化が進むなかで業務の実態を可視化・記録・共有することを目的とした導入が進むと見込まれます」とコメントしています。


調査概要

今回の発表は、ITRが発行する市場調査レポート『ITR Market View:AI市場2022』に詳細を掲載しています。同レポートには、画像認識、音声認識、音声合成、テキスト・マイニング/ナレッジ活用、翻訳、検索・探索、時系列データ分析、機械学習プラットフォームのAI主要8市場、およびそれら8市場でAPIサービスとして提供しているAI-APIサービスも対象に、国内93ベンダーへの調査に基づいた2020~2021年度売上げ実績および2026年度までの売上げ予測を掲載しています。

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