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プレスリリース

2020年度のSOAR市場の売上金額は前年度比2.3倍を予測
セキュリティ運用に有効なソリューションとして導入企業が増加し市場形成へ
ITRがSOAR市場規模推移および予測を発表

独立系ITコンサルティング・調査会社である株式会社アイ・ティ・アール(所在地:東京都新宿区、代表取締役:三浦 元裕、以下「ITR」)は、国内のSOAR(Security Orchestration, Automation and Response)市場規模推移および予測を発表します。

SOAR市場の2019年度の売上金額は2億2,000万円、前年度比83.3%増となりました。SOARは、セキュリティ運用の自動化・効率化を実現するソリューションとして注目されています。SOARを導入することにより、システムの脅威となる情報を分析して対応の必要性や優先度を振り分け、インシデント対応を自動化し、対応状況の管理や脅威の調査などが可能になります。国内では、セキュリティ人材不足が叫ばれて久しいことから、セキュリティ人材不足解消とセキュリティ運用の効率化に有効なソリューションとして、今後成長が期待されます。現在、市場規模はまだ小さいものの、導入企業および参入ベンダーが増加していることから、2020年度は同2.3倍に拡大すると見込まれ、市場形成に入るものと思われます。このような動きから、CAGR(2019~2024年度)は37.0%、2024年度には11億円に達すると予想しています。

図.SOAR市場規模推移および予測(2018~2024年度予測)
図.SOAR市場規模推移および予測(2018~2024年度予測)

ITRのコンサルティング・フェローである藤 俊満は、「数年前から大企業を中心にサイバーセキュリティ対応組織であるCSIRT/SOCが設置されてきていますが、現場は日々セキュリティインシデント対応や脆弱性対策に追われています。SOARはこのようなCSIRT/SOCの作業効率化・自動化を支援するツールであり、導入するには、あらかじめインシデント対応フローやトリアージ基準などが定義されていることが必要となります。SOARの活用によって、セキュリティ運用の品質向上と対応の迅速化に貢献することが期待されています」とコメントしています。

調査概要

今回の発表は、ITRが発行する市場調査レポート『ITR Market View:エンドポイント/無害化/Web分離/CASB/CSPM/SOAR市場2021』に詳細を掲載しています。同レポートには、SOARのほか、エンドポイント・マルウェア対策パッケージ、SaaS型エンドポイント・マルウェア対策、EDR(Endpoint Detection and Response)/NGAV(Next Generation Anti-Virus)、メール無害化/ファイル無害化、Web分離、CASB(Cloud Access Security Broker)、CSPM(Cloud Security Posture Management)など全10分野を対象に、国内50ベンダーへの調査に基づいた2018~2019年度売上げ実績および2024年度までの売上げ予測を掲載しています。

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