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プレスリリース

2017年度のERP市場は前年度比9.3%増、2018年度も堅調に推移
SaaSおよびIaaSで運用するパッケージがともに高い伸び率を継続し、2022年度には市場の約9割を占めると予測
ITRが国内ERP市場の提供形態と運用形態別の市場規模推移および予測を発表

独立系ITコンサルティング・調査会社である株式会社アイ・ティ・アール(所在地:東京都新宿区、代表取締役:三浦 元裕、以下「ITR」)は、国内のERPの提供形態別とパッケージ製品の運用形態別での市場規模推移および予測を発表します。

国内ERP市場の2017年度の売上金額は884億円、前年度比9.3%増となりました。大企業を中心に基幹システムへの投資は着実に進んでおり、2018年度も同9.4%増の堅調な伸びを見込んでいます。今後も一定の割合で基幹システムへの投資は行われると見込まれることから、同市場のCAGR(2017~2022年度)は8.4%の安定した伸びを予測しています。

同市場を、パッケージとSaaSの提供形態別に分類すると、パッケージ市場のシェアは年々減少傾向にあり、SaaS市場が急速に拡大しています。2017年度のSaaS市場の売上金額は前年度比38.7%増の190億円となりました。2022年度にはSaaS市場がERP市場の半数近くに達すると予測しています。

次に、パッケージ市場をユーザー企業運用形態別に見ると、オンプレミスで運用する形態が年々減少し、IaaSでの運用が急速に拡大しています。なかでもAmazon Web Servicesでの運用比率が拡大しており、Microsoft Azureや各ベンダーが独自に提供するIaaSがそれに続いています。その結果、2020年度にはIaaSでの運用がオンプレミスを上回ると見ています。

また、2022年度には、SaaSとIaaS運用のパッケージがERP市場の約9割を占めると予測しています。

図.ERP市場規模推移および予測:運用形態別(2016~2022年度予測)
図.ERP市場規模推移および予測:運用形態別(2016~2022年度)

ITRのプリンシパル・アナリストである浅利 浩一は、「国内および世界経済が不連続・不透明な様相を強めていくなか、企業はデジタル化への取り組みを強化するとともに、ビジネスの基盤となる基幹システム刷新への投資を継続しています。中長期的に労働人口が減少していくなか、国内ERP市場規模そのものが大きく拡大することは考えにくいですが、使い続けるシステムの代表であるERPへの投資は、景気が後退傾向になったとしても堅調に推移していくと予測されます」とコメントしています。

調査概要

今回の発表は、ITRが発行する市場調査レポート「ITR Market View:ERP市場2019」に詳細を掲載しています。同レポートには、ERP市場を対象に、国内47ベンダーへの調査に基づいた2016~2017年度売上げ実績および2022年度までの売上げ予測を掲載しています。

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ITR Market View:ERP市場2019

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