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プレスリリース

ITRが2018年に注目すべき12のIT戦略テーマを発表
IT戦略テーマに将来予測を加えたサマリシート「ITR注目トレンド2018」を公開

株式会社アイ・ティ・アール(所在地:東京都新宿区、代表取締役:内山悟志、以下「ITR」)は、本日、2018年に企業が注目すべき12のIT戦略テーマを発表します。また、これに伴い、12のIT戦略テーマについての将来予測をまとめたサマリシート「ITR注目トレンド2018」を発行し、本日よりホームページで公開します。

デジタライゼーションによって、あらゆる産業界においてビジネスの価値観が変わり、デジタル技術を前提としたビジネスモデルが浸透しつつあります。将来のトレンドを見据えてビジネスに貢献するIT戦略を推進することは、多くの企業においてますます重要な課題となっています。ITRでは、以下に掲げた12のIT戦略テーマならびにその将来予測をまとめた「ITR注目トレンド2018」を、企業における2018年以降のIT戦略企画に役立てていただきたいと考えています。

<タイトル>
サマリシート「ITR注目トレンド2018」
https://www.itr.co.jp/report-library/D-201710K011
(無償でダウンロードいただけます)

本サマリシートに掲げたIT戦略テーマと概要は下記のとおりです。


図.2018年に注目すべきIT戦略テーマ
図.2018年に注目すべきIT戦略テーマ

「ビジネスの開発と遂行」に関する戦略テーマ

1. 攻めのIT投資に向けた枠組みの再構築
攻めのIT経営が叫ばれる中、IT投資のあり方についても見直しが迫られている。ビジネス変革に向けたIT投資をどのように捻出し、評価するのかが論点になっており、新たなIT投資管理の枠組みの構築が求められる。


2. 戦略的なサービタイゼーションの展開
IT業界に見られる「As a Service」方式のサービスモデルは、IoTをはじめとするテクノロジの急速な発展によって、あらゆるビジネスに適用されつつある。サービスビジネスを推進する企業は、今後求められるビジネスモデル、管理プロセス、テクノロジの特性を見据えて戦略を立案することが求められる。


3. ものづくりデジタル革新へ向けたライフサイクル管理の確立
大量生産並みの低コストで一品一様のマスカスタマイゼーション(個別大量生産)を実現できるスマートファクトリーなど、ものづくりデジタル革新の検討が活性化している。成功の鍵となるのは、設計から保守/サービスに至るプロダクトライフサイクルを統合した製品データベースの構築である。


4. AI/ロボティクスとの共存を前提とした業務プロセスの整備
AI(人工知能)およびロボティクスの普及拡大により、従来まで人手でまかなわれてきた多くの業務のデジタル化と自動化が進行することが想定される。企業は、「人」と「機械」の役割分担を明確化し、両者の共存を前提とした組織体制と業務プロセスを整備すべきである。


「人材と組織の変革」に関する戦略テーマ

5. デジタルイノベーション人材の育成と確保
デジタル技術をビジネスの最前線で活用して事業を革新したり、新規ビジネスを創出することに期待が高まっており、経営者はこうした取り組みを発案・推進する人材を求めている。企業は長期的な視点で、事業部門や外部から調達することも視野に入れてイノベーション創出に向けた人材戦略を検討しなければならない。


6. テクノロジを活用した組織の目標と価値観の共有
テレワーク(リモートワーク)や時短勤務、副業などの柔軟な働き方が一般化する中で、自然と育まれてきた企業組織としての共通前提や一体感をテクノロジによって補強する必要性が高まると予想される。企業は、情報共有から一歩進んだ組織の目標と価値観を共有するための基盤整備に着手すべきである。


7. データ分析に向けた人材確保とプロセスの自律化
データ活用による企業競争力の強化への期待が高まっており、経営者はデータサイエンティストの雇用・育成に積極的になりつつある。しかし、長期的な人材不足が想定されることから、機械学習によるデータ分析プロセスの自律化と一般社員のビジネス統計スキル修得の組み合わせによる課題解決を検討しなければならない。


8. 戦略的なベンダー評価体系の構築
デジタルイノベーションが進むなか、ベンダーとの関係再構築へ向けた取り組みは一層重要となる。大手企業は、従来型のベンダー評価プロセスの高度化を推進する一方で、柔軟なリーンスタートアップやベンチャー企業との関係を評価する枠組みの導入が求められる。


「テクノロジの高度活用」に関する戦略テーマ

9. 第2段階のクラウド活用戦略の策定
単なるサーバの置き換えではないレベルのクラウド活用が進んでいる。大規模基幹システムのIaaS移行やPaaSによるシステム構築に取り組むユーザー企業が増えている。企業は自社ITプラットフォームとしてのクラウド活用戦略を策定する必要がある。


10. ビジネスにおけるセキュリティ・バイ・デザインの確立
アーキテクチャや論理構成の数年おきの大規模な再構築を伴うITインフラは「基盤」とはいえない。企業は、長期間にわたって維持可能でビジネス変化やイノベーション創出に寄与するIT基盤と開発プロセスの確立に取り組む必要がある。


11. 高度化するデジタルマーケティング技術の活用
デジタルマーケティングによる膨大なデータに基づいて最適化された施策の遂行と効果検証のニーズは高まっており、顧客獲得後のファン化/離脱防止やカスタマーサポート領域まで拡大している。顧客の消費行動の予測など、高度化するデジタルマーケティング技術を活用することが重要となる。


12. IoT推進企業における高度なモバイルネットワーク基盤の構築
2018年には、国内市場においてLPWAの広範な展開が見られ、IoTサービスの開発を加速させる。同様に2020年には、5G(第5世代移動通信システム)が法人市場に投入され、広帯域かつ高速(低遅延)のサービスをもたらす。IoTを推進する企業は、最新のモバイルネットワーク技術を活かしたビジネス展開を構想すべきである。

12のIT戦略テーマの詳細については、10月5日(木)に開催される主催イベント「IT Trend 2017」においてアナリストが特別講演を行います。

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