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2015年度のERP市場は前年度比4.5%増とやや低調、2016年度は同6.5%増の伸び
パッケージ製品はクラウド環境への導入が急拡大、2020年度にはクラウドがオンプレミスを凌駕
ITRが国内ERPパッケージ製品運用形態別市場規模推移および予測を発表

2017年3月2日
株式会社アイ・ティ・アール

独立系ITコンサルティング・調査会社である株式会社アイ・ティ・アール(所在地:東京都新宿区、代表取締役:内山悟志、以下「ITR」)は、国内のERPパッケージ製品の運用形態別市場規模推移および予測を発表します。

  • 国内ERP市場の2015年度の売上金額は、前年度比4.5%増の約739億円とやや低調な伸びとなりました。セキュリティやデジタル・マーケティングへの注目、投資が高まる一方で基幹システムへの投資がやや手薄になった感があります。また、2015年度に施行されたマイナンバー制度対応に時間とIT予算を奪われたこともやや影響しています。2016年度は大企業を中心に基幹システムの再構築が進みつつあることから、同6.5%増の伸びを予測しています。

    ERP市場をパッケージとSaaSの提供形態別で比較すると、2015年度はパッケージ市場の売上金額が前年度比3.5%増と緩やかな伸びに対し、SaaS市場は同13.2%増と比較的大きな伸びとなりました。

    ERPパッケージ市場の運用形態をクラウドとオンプレミスで比較してみると、クラウドでの運用が急速に拡大する傾向にあります。クラウドの安定性やセキュリティ不安の軽減に伴い、クラウド環境を利用することでトータルコストの削減と導入の早期化が実現できるメリットが徐々に浸透していることが背景にあります。現状、AWS(Amazon Web Services)での運用が主流となっていますが、Microsoft Azureなど他のクラウドでの運用も拡大傾向にあります。


    図.運用形態別ERPパッケージ市場規模推移および予測 図.運用形態別ERPパッケージ市場規模推移および予測

    ITRのプリンシパル・アナリストである浅利 浩一は、「オンプレミスの代表的なシステムであるERPにおいても、開発・テスト環境だけでなく本番環境をクラウドで運用する形態が一般化してきており、2016年度にかけて高い伸びが見られます。今後、企業がビジネスのデジタル化に向けて攻めの投資姿勢を強化していくにあたり、利用者や業務処理量の変化に柔軟に対応できるクラウドの特性がERPでも重視されていくでしょう」とコメントしています。

  • 調査概要

    今回の発表は、ITRが発行した市場調査レポート「ITR Market View:ERP市場2017」に詳細を掲載しています。同レポートには、ERP市場を対象に、国内48ベンダーへの調査に基づいた2014~2015年度売上げ実績および2020年度までの売上げ予測を掲載しています。


    本調査結果の概要(掲載データ)

  • 関連レポート

    ITR Market View:ERP市場2017

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