教育機関で急速に高まるタブレット端末の活用意欲、 現役教師はWindowsタブレットの採用に前向き
― ITRが、教師を対象に実施した調査結果と、端末選定のポイントを指南するホワイトペーパーを発行 ―

2014年3月10日
株式会社アイ・ティ・アール

株式会社アイ・ティ・アール(所在地:東京都新宿区、代表取締役:内山悟志、以下「ITR」)は本日、全国の300人超の現役教師を対象に実施したタブレット端末の活用意欲に関する調査結果を発表いたします。なお、本調査結果を含め、教育機関におけるタブレット端末選定の留意点、ポイントを解説したホワイトペーパー『教育現場でのタブレット活用における製品選定の指針』を発行、ホームページで公開しています。

  • 現役教師の85%以上が「タブレット端末」の活用に前向き

     今回の調査は、2013年12月、全国の小・中学校、高校に勤務する現役教師を対象に実施しました(有効回答: 330件)。まず、タブレット端末を教育現場に導入することの是非については、「賛成」「どちらかと言えば賛成」を合わせた回答の割合は全体の85%を上回り、極めて前向きであることが示されました(図1)。ちなみに、同調査の回答者の中には「個人としてタブレット端末を所有している」とした人の割合が約40%(330人中134人)含まれますが、所有していない教師についても賛成派が大多数を占めています。


    図1.教育現場へのタブレット導入に対する賛否 教育現場へのタブレット導入に対する賛否

    また、タブレット端末で最も重視する用途としては、「インターネットを利用した調べ物」(31.8%)、「電子教科書のビューワ」(30.6%)の2つが上位2項目を占め、インターネットの活用を想定しているといえます。

  • 温度差が見られた「情報セキュリティ」への意識

     調査結果からは、タブレット端末の導入を進めるうえで、情報セキュリティ対策が無視できないことも明らかとなりました。タブレット端末の導入による「児童・生徒にとってのデメリット」を問うたところ、「インターネットの有害情報にアクセスしやすくなる」(31.8%)、「個人情報の漏洩リスクが増す」(28.2%)という回答が一定の割合を占めました。

     注目すべきは、こうしたセキュリティへの不安が、教師が勤務する教育機関の種類によって異なることです。例えば、高校に勤務する教師の間では「インターネットの有害情報にアクセスしやすくなる」が2番目に多くの回答を集めるなど、小・中学校よりも明らかにセキュリティ不安が高いことが示されました(図2)。より高度で複雑な利用が想定される高年次の教育機関において、セキュリティが大きな課題になることを示唆しています。


    図2.児童・生徒にとってのタブレット活用のデメリット(教育機関別) 児童・生徒にとってのタブレット活用のデメリット(教育機関別)

     また、児童・生徒数が1,000人を超える大規模校でも、同様に、インターネットの有害情報へのアクセスや個人情報の漏洩リスクといったセキュリティ不安が特に高くなるとの結果が示されました。

  • 最もふさわしいOSは「Windows」が最多

     タブレット端末をはじめとするスマートデバイスにおいては、機能性やセキュリティ・レベルに対してOSの果たす役割が大きいことが知られていますが、教師たちに、自らの勤務先で導入するのに「最もふさわしい端末のOS」を尋ねたところ、「Windows」が、iOS、Androidを押さえてトップとなりました(図3)。


    図3.最もふさわしいと考えるタブレットOS 最もふさわしいと考えるタブレットOS
  • 近視眼的な製品選定は禁物。セキュリティとトータルコストの重視を

     調査・分析を担当したITRのシニア・アナリストである舘野真人は、 「現在、一般消費者や企業の間で普及が進んでいるタブレット端末は、今後学校教育においても、ICTの主役の一角を占めると予想されます。しかし、利用者の多くが子供たちであり、かつ継続性や安全性が重視される教育現場での活用を考慮すれば、製品選定においては、一般の企業以上に冷静かつ客観的な視点が不可欠です。特に、安全性については、OSの総合力や連携するクラウドサービスの利用規程も評価対象とすることが望まれます。また、学習教材としての利用を考慮すれば、最低でも3年間は継続利用が保証される製品を選ぶべきです」とコメントしています。

    ITRホワイトペーパーの提供方法および目次

      なお、ITRでは、今回発表した調査結果を含め、教育機関におけるタブレット端末選定のポイントを解説したホワイトペーパーを発行し、ITRのWebサイトで公開しています。

    タイトル

    ITR White Paper
    「教育現場でのタブレット活用における製品選定の指針」(24ページ・837KB)

    目次
    • 第1章 エグゼクティブ・サマリ
    • 第2章 教育現場でも注目を集めるタブレット端末
      • 「タブレット教育」に注がれる熱い視線
      • 「1人1台」へ向けた利用推進の動き
      • 導入に前向きな現役教師
    • 第3章 タブレット導入へ向けた課題
      • 「タブレット教育」にデメリットはあるか
      • 無視できないセキュリティ課題
      • 運用管理に対する不安
    • 第4章 タブレット端末選定のポイント
      • 端末選定における5つのポイント
      • 現役教師が重視する選定ポイント
      • サポート・ライフサイクルを見極める
      • 教師たちが考える「ふさわしいプラットフォーム」とは
      • 保護者の立場から製品選定に望むこと
    • 提言
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