ITRがエンタープライズSaaS、DaaS、PaaS/IaaSを対象に市場動向を調査
2010年度のPaaS/IaaS市場は富士通の参入により3倍増に拡大
— 「ITR Market View:クラウド・コンピューティング市場2011」を発行・販売開始 —
2011年10月27日
株式会社アイ・ティ・アール
株式会社アイ・ティ・アール(本社:東京都新宿区、代表取締役:内山悟志、以下「ITR」)は、クラウド・コンピューティング市場について市場調査を行い、『ITR Market View:クラウド・コンピューティング市場2011』としてまとめ発刊いたしました。同調査レポートは、エンタープライズSaaS(Software as a Service)、DaaS(Desktop as a Service)、PaaS/IaaS(Platform as a Service/Infrastructure as a Service)の3つの市場を対象としています。本日、そのなかからPaaS/IaaS市場についての調査結果を発表します。
-
富士通の参入と売上げ増大により、2010年度のPaaS/IaaS市場は3倍増に拡大
国内PaaS/IaaS市場は、2010年度より本格的に市場に参入するベンダーが増えたことから、2010年度の売上金額は280億円と、前年より3倍増と大きく市場が拡大しました。2011年度の同市場は前年比で倍増とさらに拡大すると予測しています。2010年度のベンダーシェアの順位は、2009年度とは大きく様変わりしました。2009年度にトップに位置していたセールスフォース・ドットコム、そして同率2位のIBMおよびAmazon Web Servicesもそれぞれ2010年度も売上げを大きく伸ばしましたが、2010年度より遅れて市場参入した富士通が2位以降の倍以上の売上げを達成し、シェアも2倍強の17.9%を獲得してトップの座に位置しました。富士通は、サービスメニューの豊富さから海外展開している大手既存ユーザーを中心に急速に導入が進んだことが、その要因となっています。
国内PaaS/IaaS市場ベンダーシェア(2010年度・金額ベース)ITRのシニア・アナリストである甲元宏明は、「2010年度までは国内ユーザー企業のPaaS/IaaSの利用はバックオフィス系が多かったですが、2011年度以降、ビジネスの最前線の用途で活用している企業が増加しています。つまり、ビジネス価値の高い用途においてPaaS/IaaSが浸透しつつあり、今後、このような用途がますます加速すると思われます」とコメントしています。
-
「ITR Market View:クラウド・コンピューティング市場2011」のレポート概要
発行日:2011年10月27日
体裁 :レポート版(A4判・バインダー装丁)/243ページ、
またはCD-ROM版(全編PDFファイル形式で提供)
発行 :株式会社アイ・ティ・アール
価格 :レポート版 14万7,000円(税込)、CD-ROM版 29万4,000円(税込)- 対象分野:
- エンタープライズSaaS市場
- ERP
- SRM
- 就業管理
- LMS
- CRM
- ECサイト構築管理
- FAQ作成管理
- グループウェア
- Web会議
- ECM
- WCM
- 全文検索ソフトウェア
- マルウェア対策
- メール総合セキュリティ
- ファイル転送
- DaaS市場
- PaaS/IaaS市場
- エンタープライズSaaS市場
- 掲載データ:
- エンタープライズSaaS市場の市場規模実績(2009~2010年度)および予測(2011~2015年度):分野別
- 調査対象15分野ごとのエンタープライズSaaS対パッケージの市場規模実績(2009~2010年度)および予測(2011~2015年度)
- DaaS市場およびPaaS/IaaS市場の市場規模実績(2009~2010年度)および予測(2011~2015年度)
- マーケットシェア(2009~2011年度予測):ベンダー別、業種別、業務分野別*、適用分野別*(*対象市場のみ)
- 市場分析
- DaaSおよびPaaS/IaaSの当該ベンダー25社のベンダー・プロファイル
- サービス別売上金額/売上比率(チャネル別、業種別、企業売上規模別、企業従業員数別)/戦略/人員構成/主要ユーザー企業 など詳細データ
- 調査対象ベンダー数
- エンタープライズSaaS市場 116社
- DaaS市場 9社
- PaaS/IaaS市場 24社
- 詳細な目次は「ITR Market View:クラウド・コンピューティング市場2011」に掲載
- 対象分野:
お問い合わせ