―ITRが「Windows Server 2008 R2導入によるコスト試算調査」の結果を発表 ―
サーバ台数100台でのOS更新によって得られるTCO削減効果は5年間で約7,700万円
〜OSの新機能利用により得られるコスト削減率は25%〜

2010年9月24日
株式会社アイ・ティ・アール

株式会社アイ・ティ・アール(ITR、所在地:東京都新宿区、代表取締役:内山悟志)は2010年9月24日、Microsoft社の最新のサーバOSであるMicrosoft Windows Server 2008 R2の新機能によるコスト削減効果の試算調査結果を発表するとともに、結果の詳細をまとめたホワイトペーパーを発行しました。

  • 企業が抱えるITインフラに関する課題

    企業が抱えるITインフラに関する課題としてコスト削減が重要視されていますが、最近、その施策としてクラウド・コンピューティングの利用が注目されています。しかし、現時点では企業内のすべてのシステムをパブリック・クラウドに移行することは現実的ではなく、部分的にパブリック・クラウドを併用することが一般的になると考えられます。したがって、企業全体のITに関するコスト・パフォーマンスを向上させるためには、単にクラウドへの移行だけでなく、社内システムも含めた自社のITインフラ全体の再整備を考えることが重要となります。

    現在の企業におけるITインフラは、IAサーバとWindows Serverの組み合わせが主流(ITRの2008年の調査では、企業が最も利用しているサーバOSとしてはWindows Server 2003が部門サーバで55%、基幹業務用サーバでも34%で最多)となっていることから、今回ITRでは、サーバOSのリプレースがどの程度のコスト削減効果をもたらすかのシミュレーションを行いました。シミュレーションでは、企業がサーバのハードウェア更新を行う際に、Windows Server 2003をそのまま継続利用するモデルと、それにあわせてOSをWindows Server 2008 R2に更新するモデルを比較しました。

  • 5年間でのTCO削減効果は約7,700万円

    Windows Server 2008 R2に更新するモデルでは、企業がコスト削減策として着手しようとしているITの電力消費削減とサーバの統合・整理(注1)に有効と考えられる、同OSの新機能を利用したHyper-V2.0によるサーバ仮想化、コアパーキングによるマルチコア・プロセッサでの電力消費削減、FCI(File Classification Infrastructure)機能によるファイルサーバのストレージ使用効率の向上に着目し、5年間のTCO比較を行いました。その結果、Windows Server 2008 R2の導入はTCOの観点から有効であることが明らかになりました。Windows Server 2003を継続利用したモデルAに比べ、Windows Server 2008 R2への更新を行ったモデルBは、5年間で約25%のコスト削減率、金額では約7,700万円の削減が可能という結果となりました。


    図1 2モデルの5年間のTCO比較:項目別> 図1 2モデルの5年間のTCO比較:項目別

    出典:ITR


    図2 2モデルの5年間のTCO比較:年次別 図2 2モデルの5年間のTCO比較:年次別

    出典:ITR


    なお、TCO算出には、ハードウェア購入費用(サーバ、ネットワーク・ストレージ)、ソフトウェア購入費用(OS、仮想化ソフトウェア、System Center)、初期設定費用、システム移行費用、ハードウェアの保守契約費用、電力、設置スペースコスト(レンタルラック費用)、運用管理費用(OS/ミドルウェア、ハードウェア)の各項目と、ディスク増加コスト(ファイルサーバで管理するオフィス文書ファイルの増加によるハードウェアの増加コスト)を加えた9つのコスト項目を設定しました。2つのモデルで使用するハードウェアは同一機種とし、資産を現実と近い結果とするために運用管理ツールとしてMicrosoft System Centerを両モデルで採用しています。

  • ITインフラの再整備で重要なサーバOSの位置づけ

    クラウド時代になっても、効率的なITインフラを考えるうえでサーバOSが最も重要な対象であることに変わりはありません。企業によって実際の導入と運用はさまざま条件が異なるため、OSの更新によるコスト削減率は必ずしも今回の結果と同一となるとは限りません。また、アプリケーションの互換性に対応するためのコストも必要となる可能性もあります。しかし、サーバの更新を考える場合、OSを最新バージョンに更新しなければ、最新のハードウェアの性能を十分に利用できないことも事実です。短期的にはOSライセンス費用などでコストが増加しても、5年という期間で考えれば、コストの低減とより効率的なITインフラを入手できる可能性があります。したがって、IT部門では、変化によるリスクを恐れずに、技術や製品の進化によるメリットを検証し、より効率的なITインフラによってコスト削減とビジネスの変化に対応するという2つの課題に積極的に取り組むことが重要といえます。

    注1:ITR「IT投資動向調査2010」(2009年秋実施)より。企業が着手を予定しているコスト削減策は「既存システムのSaaS、クラウド・サービスの移行の検討」に続いて、「ITに関わる電力消費の削減」および「サーバなどハードウェアの統合・整理」が上位3項目。

  • 【ホワイトペーパーの概要】

    タイトル

    ITR White Paper
    Windows Server 2008 R2導入によるコスト削減効果 調査レポート

  • 目次

    第1章 調査の背景と結果サマリ
    第2章 シミュレーション方法
    第3章 コスト比較シミュレーション
    付録

  • ご提供方法

    本日よりITRのホームページより無償でダウンロードいただけます。

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