新着情報|株式会社アイ・ティ・アール

【2024-12-05_1_Press】ITRがアタックサーフェスマネジメントサービス市場規模推移および予測を発表

作成者: 株式会社アイ・ティ・アール|Dec 5, 2024 12:00:00 AM

2023年度のアタックサーフェスマネジメントサービス市場は前年度比83.6%増
サプライチェーンリスク対策の需要および導入ガイダンスにより注目度が上昇
ITRがアタックサーフェスマネジメントサービス市場規模推移および予測を発表

2024.12.5

独立系ITコンサルティング・調査会社である株式会社アイ・ティ・アール(所在地:東京都新宿区、代表取締役:三浦 元裕、以下「ITR」)は、国内のアタックサーフェスマネジメントサービス市場規模推移および予測を発表します。

アタックサーフェスマネジメントサービス市場の2023年度の売上金額は27億9,000万円、前年度比83.6%増となりました。近年、DXの推進やリモートワークの拡大などによりクラウド利用が増加していることから、インターネット上に公開されるIT資産が増えています。また、各事業部や大企業グループの関連子会社が独自にWebサイトを公開するなど、組織が管理しきれないIT資産が増加してリスクが高まっており、特にセキュリティ対策が脆弱な子会社が狙われる傾向にあります。そのため、企業では、組織全体のセキュリティリスク管理およびサプライチェーンのリスク対策を目的に、同サービスの導入が拡大しています。また、2023年5月に経済産業省が同サービスの導入ガイダンスを取りまとめたことで企業の注目が高まり、参入ベンダーも増加しています。このような動きから、2024年度は同77.4%増を見込んでおり、同市場のCAGR(2023~2028年度)は26.4%、2028年度には90億円に達すると予測しています。

※本調査におけるアタックサーフェスマネジメントサービスとは、企業が利用しているITリソースの中で、攻撃者の視点からサイバー攻撃が行われる可能性があるアタックサーフェス(攻撃対象領域)を把握し、セキュリティ対策を強化・管理するサービスとしています。アタックサーフェスは、PC、サーバ、モバイル端末、稼働システム、データベース、利用クラウドサービスなど多岐にわたります。

図.アタックサーフェスマネジメントサービス市場規模推移および予測(2022~2028年度予測)

ITRのアナリストである中村 悠は、「クラウドサービスの利用増加やリモートワークの普及などにより、企業が抱える情報資産は多様化しています。そのため、それらを狙ったサイバー攻撃やセキュリティの脆弱性への対応に、企業は多くの時間を要しています。アタックサーフェスマネジメントは、インターネットからアクセス可能な情報資産を見極め、サイバー攻撃に利用される可能性がある脆弱性を詳らかにします。効率的なセキュリティリスクマネジメントに寄与する同ソリューションは、今後需要がさらに高まるとITRではみています」とコメントしています。

調査概要

今回の発表は、ITRが発行する市場調査レポート『ITR Market View:サイバー・セキュリティ・コンサルティング・サービス市場2024』に詳細を掲載しています。同レポートには、セキュリティコンサルティング・プランニングサービス、標的型攻撃メール訓練サービス、Webアプリケーション脆弱性診断サービス、ペネトレーションテストサービス、レッドチームサービス、アタックサーフェスマネジメントサービス、スレットインテリジェンスサービス、インシデントレスポンスサービスなど全15分野を対象に、国内48ベンダーへの調査に基づいた2022~2023年度売上げ実績および2028年度までの売上げ予測を掲載しています。

関連レポート

ITR Market View:サイバー・セキュリティ・コンサルティング・サービス市場2024