独立系ITコンサルティング・調査会社である株式会社アイ・ティ・アール(所在地:東京都新宿区、代表取締役:三浦 元裕、以下「ITR」)は、国内のプロセス・マイニング市場規模推移および予測を発表します。
プロセス・マイニング市場の2023年度の売上金額は25億7,000万円、前年度比46.9%増を示しました。2024年度の市場も同38.9%増を予測しています。業務プロセスの効率化や自動化を実現できる製品・サービスとして市場認知度が高まっており、大企業を中心に着実に導入が拡大しています。Celonis社が高いシェアで市場の伸びを牽引していますが、他の多くのベンダーも高成長を示しており、市場は今後も高い伸びを維持すると見込まれます。同市場のCAGR(2023~2028年度)は23.9%、2028年度には75億円に達すると予測しています。
※本調査におけるプロセス・マイニングは、企業内のさまざまな業務システムに蓄積されているイベントログなどを入力データとして、部門をまたぐ業務プロセスの処理パターンを可視化、分析する製品・サービスを指します。プロセスに関わる工数の算出や、例外処理やボトルネック、不十分な職務分掌の抽出などを通して、全社規模での業務改善を支援します。
図.プロセス・マイニング市場規模推移および予測(2022~2028年度予測)ITRのプリンシパル・アナリストである舘野 真人は、「実データに基づいて複雑なビジネスプロセスの可視化、分析、改善を支援するプロセス・マイニングは、AI技術の進展と、専門知識を持たない人でも扱いやすい製品・サービスの登場などにより、企業ではより現実的な投資対象と捉えられてきています。特に、原材料費の高騰や国際紛争の影響により調達・購買分野での採用が活発化しており、市場に対する注目度は引き続き高まることが期待されます」とコメントしています。
調査概要
今回の発表は、ITRが発行する市場調査レポート『ITR Market View:RPA/iPaaS/ワークフロー市場2024』に詳細を掲載しています。同レポートには、RPA、iPaaS、BPM、BRMS(Business Rules Management System)、ワークフロー、タスク・マイニング、プロセス・マイニング、SaaS管理の全8分野を対象に、国内60ベンダーへの調査に基づいた2022~2023年度売上げ実績および2028年度までの売上げ予測を掲載しています。