コンポーザブルとは、モノリシック構造に対して、柔軟性と拡張性のある構成可能なシステムを指します。企業はデータドリブンな経営を目指し、イノベーションとガバナンスの両立を図るためにコンポーザブルなシステムを導入すべきです。しかし、「コンポーザブルERP」という特定の製品があるわけではなく、また複数の製品を組み合わせることでコンポーザブルERPが実現できるものでもありません。コンポーザブルなERPとは、ビジネスの成長を阻害する柔軟性の欠如や技術的負債を解消するための、基幹システムの戦略とアプローチを指します。したがって、「組み合わせは柔軟に取捨選択することが可能」や「不特定に無数のシステムを組み合わせることができる」といったITベンダーの主張は現実解とはいえず、注意が必要です。ERPの領域においては、各業務特性に応じてコンポーザブル化の適切な範囲を見極めることが重要です。
1.コンポーザブルの概念
2.データドリブン経営とコンポーザブルの必要性
3.技術的負債の解消とコンポーザブルなERPの位置づけ
4.コンポーザブルなERPに関する誤解と注意点
コンポーザブルERPに警鐘を鳴らす(前編)(再生時間:13分19秒)
アナリストVideoブログ:コンポーザブルERPに警鐘を鳴らす(後編)