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【R-225055_27592675902】CSPM/CWPP/CNAPP選定時に考慮すべき重要ポイント

作成者: 株式会社アイ・ティ・アール|May 12, 2025 12:00:00 AM

国内企業におけるクラウドサービスの利用拡大に伴い、クラウド環境に対する主要セキュリティ対策ソリューションであるCSPM、CWPP、CNAPPへの関心が高まっている。これらのセキュリティ対策ソリューションの適用を検討する際には、クラウドサービス自体が具備しているセキュリティ機能と、市場で提供されているセキュリティ対策ソリューションがカバーするリソースの違いを把握する必要がある。

CSPM/CWPP/CNAPPの新規導入ニーズの高まり

クラウドサービスを導入する国内企業が増加傾向にあり、そのクラウド環境へのセキュリティ対策が急務であることはITR Review『クラウド環境におけるセキュリティ対策の要諦』(R-225043)において述べた。ITRが毎年実施している『IT投資動向調査』によると、セキュリティ分野における新規導入可能性(調査の翌年度に新規で導入する可能性のある企業の割合)の高い製品・サービスとして、クラウド環境への主要セキュリティ対策ソリューションであるCSPM(Cloud Security Posture Management)、CWPP(Cloud Workload Protection Platform)、CNAPP(Cloud Native Application Protection Platform)が、3年連続で上位3位内に入った(図1)。このことからも、クラウド環境のセキュリティに対する関心と当該ソリューションへのニーズが高まっていることが確認できる。なお、同調査では、これらを1つの選択肢「CSPM/CWPP/CNAPP」として回答を得て、上位にあがった(なお、2022年の調査での選択肢は「CSPM/CWPP」とし、CNAPPは含まなかった)。

図1.セキュリティ分野における新規導入可能性の上位3製品・サービス

EASM:External Attack Surface Management
*2023年度:2022年調査結果、2024年度:2023年調査結果、2025年度:2024年調査結果
出典:ITR『IT投資動向調査 2023/2024/2025』