データベース・レプリケーションは、ロジカル・レプリケーション方式を採用することで、異なる製品やバージョン間でのデータ連携が容易になり、現在、レプリケーションの利用分野が拡大している。本稿では、データベース・レプリケーション方式の主流となったロジカル・レプリケーションの特徴と、新たな利用分野について解説する。
ITRの調査では、レプリケーション市場の2020年度の売上金額は30億円、前年度比23.5%増と高い伸びを示しており、2021年度以降も同10%前後の堅調な伸びを見込んでいる(図1)。2025年度は48億5,000万円に拡大すると予測している。
同市場の主要な製品が、近年、異なる製品やバージョン間でのレプリケーションを可能にするロジカル・レプリケーション(論理レプリケーション)方式を採用するようになった。これにより、以前はディザスタ・リカバリなど可用性の確保に限定されていたレプリケーション製品の利用範囲が大きく拡大し、市場の好調な伸びにつながっている。