大規模なシステム障害が発生した場合、システム障害対策本部を設置し、組織的に対応していくことが重要になる。2016年2月に報道されたJR東日本によるシステム障害から、システム障害対策本部の役割とコミュニケーション対策の必要性について考察する。
2016年2月、JR東日本が提供するサービス「えきねっと」で新幹線や特急の切符購入、指定席予約などができず、「モバイルSuica」では指定席が予約できないというシステム障害が発生した。同社によると、約4時間にわたり、障害が続いたとしている。また全日本空輸や日本航空でもシステム障害が発生し、多くの顧客に影響が及ぶ社会問題が発生している。
このようなシステム障害は鉄道業や航空業で起こったが、他業種でも改めて自社の管理体制について再考すべきである。なぜならどの業種においても、システム障害は発生しうる事象であり、これが大規模なシステム障害であれば、システム障害対策本部を設置し、組織的に対応していく必要があるからだ。