最新の「国内IT投資動向調査報告書2016」を基に、企業におけるアプリケーションの導入状況、および今後の導入予定に焦点を当てて掘り下げた分析を行う。企業は、自社のアプリケーション導入ならびに刷新を計画する際の参考とされたい。また、ベンダー企業は今後のソリューション検討に活用されたい。
ITRでは、2001年から国内IT投資動向を継続的に調査しており、2015年12月1日に最新の「国内IT投資動向調査報告書2016」を発刊した。これまでのIT投資動向調査では、製品/サービスの導入状況に関わらず投資の増減傾向を確認していたが、今回から調査のサンプル数を大幅に増やすとともに導入状況をより詳細に確認するようにした。最新版では、「第8章 製品/サービスへの投資動向」において、「インフラ/デバイス」「OS/ミドルウェア」「アプリケーション」「セキュリティ/サービス」の4分野にわたり、全100項目における企業の導入状況および今後の投資意欲を調査分析している。
本稿では、以下のとおり同調査報告書とは異なる切り口で改めて集計を行うことにより、企業のアプリケーション導入の概況がより簡易かつ明確に把握できるようにしている。