国内ユーザー企業におけるスマートデバイス(スマートフォン/タブレット)の利用意向は高いが、ビジネス成果を挙げている企業は多くない。スマートデバイスを有効に活用するためのキーワードは「ユーザー・エクスペリエンス(UX)」であり、高度なUX構築には、PC/Web向けアプリケーション開発のスキルやノウハウは必ずしも有効とはいえない。
ITRが毎年実施している国内企業に対するIT投資動向調査において、「最重要視するIT戦略上のテーマ」では「売上増大への直接的な貢献」「業務コストの削減」「顧客サービスの質的な向上」という直接ITに関係のないテーマが2年連続で上位を占めた。システムのコストや品質といったITそのもののテーマよりも、企業ITがいかにしてビジネスに貢献するかが企業における重要なテーマとなっている。