独立系ITコンサルティング・調査会社である株式会社アイ・ティ・アール(所在地:東京都新宿区、代表取締役:三浦 元裕、以下「ITR」)は、国内の会議支援AI市場規模推移および予測を発表いたします。
会議支援AI市場の2025年度の売上金額は100億円、前年度比35.1%増と大幅な成長を遂げました。2026年度も引き続き高い成長率を見込んでいます。音声認識技術および生成AIの進展を背景に、会議支援AIの導入機運が着実に高まっています。従来は会議内容の文字起こしによる記録業務の効率化が主な用途でしたが、現在では要約生成や論点整理、タスク抽出などの高度な機能が備わり、意思決定を支援するツールへと進化しています。こうした流れを踏まえ、今後も市場はさらに拡大を続けるとみられ、同市場の2025~2030年度のCAGR(年平均成長率)は29.2%を予測しています。
※本調査における会議支援AIは、オンラインおよび対面での会議・面談などの音声をリアルタイムまたは録音データから文字起こしし、発言内容の要約、議事録の自動生成、決定事項・アクションアイテムの抽出、多言語翻訳、話者識別、キーワード検索、会議録の再生・共有などの機能を提供する製品・サービスを指します。AI議事録作成ツール、会議アシスタント、会議検索・ナレッジ化プラットフォームなどを含み、音声API/SDK単体、汎用翻訳エンジン単体は対象外としています。
図.会議支援AI市場規模推移および予測(2024~2030年度予測)ITRのプリンシパル・アナリストである舘野 真人は、「会議支援AIに求められる役割は、記録の自動化から、蓄積された会議データを起点とする意思決定の支援へと移りつつあります。決定事項を業務システムやタスク管理ツールへ引き渡してその進捗まで追跡できるようになれば、会議は業務プロセスの一部として管理することが可能になります。今後は、既存の業務アプリケーションとの連携や社内情報の検索・参照の範囲が、製品・サービスの差別化要素となるでしょう。ユーザー企業は、会議情報をどの業務につなぐかという観点から要件を定める必要があります」とコメントしています。
調査概要
今回の発表は、ITRが発行する市場調査レポート『ITR Market View:AI業務支援・認識市場2026』に詳細を掲載しています。同レポートには、チャットボット、ボイスボット、FAQ作成管理、対話型AIエンジン/デジタルヒューマン、社内ナレッジ探索/RAG、翻訳、会議支援AI、文書構造化AI、画像・映像認識AI、音声認識、音声合成の全11市場を対象に、国内87ベンダーへの調査に基づいた2024~2025年度売上実績および2030年度までの売上予測を掲載しています。