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【2025-01-09_1_Press】ITRがセミナー/展示会運営システム市場の開催形式別市場規模推移および予測を発表

作成者: 株式会社アイ・ティ・アール|Jan 9, 2025 12:00:00 AM

2023年度のセミナー/展示会運営システム市場はコロナ以後の開催増加を受けて前年度比10.6%増、
なかでもオフライン市場が同29.0%増と最多の伸びに
ITRがセミナー/展示会運営システム市場の開催形式別市場規模推移および予測を発表

2025.1.9

独立系ITコンサルティング・調査会社である株式会社アイ・ティ・アール(所在地:東京都新宿区、代表取締役:三浦 元裕、以下「ITR」)は、国内のセミナー/展示会運営システム市場の開催形式別市場規模推移および予測を発表します。

セミナー/展示会運営システム市場の2023年度の売上金額は31億3,000万円、前年度比10.6%増となりました。2024年度は同15.0%増を見込んでいます。コロナ禍における行動制限の解除を受けて、オフライン形式でのセミナー/展示会の開催が増加していることが、この背景にあります。また、従来、IT活用が遅れ人手に依存していた運営業務の効率化や自動化に対するニーズが高まっており、これらが市場の拡大を後押しする要因となっています。

同市場を開催形式によって、実会場での開催を支援するオフライン市場と、インターネット上での開催を支援するオンライン(2D)市場、そして3次元の仮想空間(メタバース)での開催を支援するオンライン(3D仮想空間)市場の3種類に分類して見ると、2023年度はオフライン市場が前年度比29.0%増、オンライン(2D)市場は同18.2%減、オンライン(3D仮想空間)市場は同27.8%増となりました。2024年度もオフライン市場とオンライン(3D仮想空間)市場は高い伸びを予測しています。また、ITRでは、2028年度のオフライン市場の売上金額は50億8,000万円、CAGR(2023~2028年度)は20.5%、オンライン(2D)市場は9億2,000万円、同0.4%、オンライン(3D仮想空間)市場は8億5,000万円、同29.9%を予測しています。

※本調査におけるセミナー/展示会運営システムは、オフラインおよびオンラインで開催されるセミナーや展示会において、出展者、協力会社、参加者向けの各種管理・運営を支援するための製品・サービスを指します。参加者の事前登録や当日の入場管理、オンライン会場のデザイン機能、ライブまたはオンデマンドでの動画の配信、各種商談支援といった機能が含まれます。開催場所/形式により、オフライン、オンライン(2D)、オンライン(3D仮想空間)の3つに分類しています。なお、Web会議をベースにしたウェビナーを主目的とした製品・サービスは対象外としています。

図.セミナー/展示会運営システム市場規模推移および予測:開催形式別(2022~2028年度予測)

ITRのプリンシパル・アナリストである三浦 竜樹は、「コロナ禍を契機としたオンラインセミナー/展示会のデジタル化は、オフラインへの回帰が進む中にあっても、ハイブリッド開催による顧客体験の向上に寄与しています。参加者の興味や行動データの分析をはじめ、スケジュール管理やリアルタイム情報取得を可能にするモバイルアプリケーションの活用、ライブストリーミング技術の高度化、VR/ARを活用した仮想空間での開催など、これらの技術の進化によって今後さらなる市場の成長が期待されます」とコメントしています。

調査概要

今回の発表は、ITRが発行する市場調査レポート『ITR Market View:SFA/MA市場2025』に詳細を掲載しています。同レポートには、SFA市場、MA市場、名刺管理市場、オンライン商談システム市場、セールス・イネーブルメント・ツール市場、セミナー/展示会運営システム市場の全6分野を対象に、国内52ベンダーへの調査に基づいた2022~2023年度売上げ実績および2028度までの売上げ予測を掲載しています。

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