独立系ITコンサルティング・調査会社である株式会社アイ・ティ・アール(所在地:東京都新宿区、代表取締役:三浦 元裕、以下「ITR」)は、国内のマネージドXDR(eXtended Detection and Response)サービス市場規模推移および予測を発表します。
マネージドXDRサービス市場の2023年度の売上金額は38億9,000万円、前年度から約2.2倍に拡大しました。近年、XDRプラットフォームの需要の高まりに伴い、XDRプラットフォームの導入・運用支援、リアルタイムでのログ分析、対処支援などのサービスを提供するベンダーが増加しています。加えて、XDRプラットフォームベンダーも同サービスを提供する動きを加速し、同市場が立ち上がりました。同サービスの導入によりセキュリティリスクと運用負荷を軽減できることから、XDRの認知拡大とともに導入企業が増加しています。このような動きから、2024年度の売上金額は同1.5倍以上に拡大すると見込んでいます。ITRでは、同市場のCAGR(2023~2028年度)は22.7%、2028年度には108億円を予測しています。
図.マネージドXDRサービス市場規模推移および予測(2022~2028年度予測)ITRのコンサルティング・フェローである藤 俊満は、「高度化するサイバー攻撃に対しては、複数のセキュリティ機器・サービスを組み合わせた対策を行うとともに、それぞれの機器から出力されるログや振る舞いデータを紐づけて検知・分析することが必要となります。マネージドXDRサービスは、エンドポイント系のマネージドEDRサービスに加え、ゲートウェイ系セキュリティ機器・サービスのログデータを取り込んで統合的に分析することができます。連携可能なセキュリティ機器・サービスが限定される場合もありますが、これからのゼロトラストセキュリティアーキテクチャにおいては必須の機能であり、マネージドXDRサービス市場は今後大きく成長すると予測しています」とコメントしています。
調査概要
今回の発表は、ITRが発行する市場調査レポート『ITR Market View:エンドポイント・セキュリティ対策型/情報漏洩対策型SOCサービス市場2024』に詳細を掲載しています。同レポートには、マネージドEDRサービス、Microsoft 365運用監視サービス、ID管理セキュリティ運用監視サービス、UEBA運用監視サービス、SIEM運用分析サービス、マネージドXDRサービスの全6分野を対象に、国内32ベンダーへの調査に基づいた2022~2023年度売上げ実績および2028年度までの売上げ予測を掲載しています。