調査ハイライト
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ビジネスチャット市場の2017年度の売上金額は34億6,000万円、前年度比80.2%増の高成長となりました。トップベンダーおよび大半のベンダーが大幅に売上金額を伸ばしたことが要因となっています。
ビジネスチャットは、電子メールより手軽なうえ、多人数でのリアルタイムコミュニケーションに適していることから、社内コミュニケーション用のツールとして導入が拡大しています。これに加えて、昨今は勤怠管理、スケジュール管理、設備・会議室の利用予約、資料共有、プロジェクトの進捗管理などの各種業務ツールとチャットボットを組み合わせて、業務システムのインタフェースやハブとして利用するケースも広がりつつあります。また、一部の先進的な企業ではコミュニケーションの傾向を分析・可視化し、従業員同士の人間関係の把握や業務適合判定、メンタルヘルスケアなど、人事や福利厚生に活用しようとする動きもあり、適用範囲が広がっています。反面、市場の成長の足かせとなる要因としては、価格競争による製品・サービスの低価格化が進んでいるほか、製品の淘汰、コラボレーション・スイートの一機能として提供されているものを利用する企業の増加などがあげられます。これらのことから、同市場のCAGR(2017~2022年度)は32.3%、2020年度には100億円規模に達すると予測しています。
図.ビジネスチャット市場規模推移および予測
ITRのシニア・アナリストである舘野 真人は、「ビジネスチャットは、モバイルデバイスとの親和性の高さや情報発信における心理的な敷居の低さなどから、共通の目的を持つ小集団を中心に有力な情報共有ツールとして定着しつつあります。また、一部のサービスはボットによる機能拡張が可能であり、人とシステムをつなぐハブとしての役割も果たすようになっています。リモートワークに代表される柔軟な働き方が推進されるなか、ビジネスチャットは、関係者が一堂に会して知恵や意見を出し合う仮想的な場の創出も期待されており、今後に向けてさらなる普及拡大が見込まれます」とコメントしています。
目 次
第1章 調査レポート概要
- 1-1 調査概要
- 1-2 市場の定義
- 1-2-1 対象市場
- 1-2-2 用語解説
- 1-2-3 年度解説
- 1-2-4 データ利用上の注意
- 1-3 エグゼクティブ・サマリ
第2章 国内ビジネスチャット市場動向
- 2-1 ビジネスチャット市場
- 2-1-1 市場規模およびベンダーシェア
- 2-1-2 業種別市場シェア
- 2-1-2-1 業種別市場シェア
- 2-1-2-2 ベンダー別市場シェア:製造業
- 2-1-2-3 ベンダー別市場シェア:流通業
- 2-1-2-4 ベンダー別市場シェア:金融業
- 2-1-2-5 ベンダー別市場シェア:通信業
- 2-1-2-6 ベンダー別市場シェア:サービス業
- 2-1-2-7 ベンダー別市場シェア:建設業
- 2-1-2-8 ベンダー別市場シェア:公共・公益
- 2-1-3 従業員規模別市場シェア
- 2-1-3-1 従業員規模別市場シェア
- 2-1-3-2 ベンダー別市場シェア:従業員10,000人以上
- 2-1-3-3 ベンダー別市場シェア:従業員5,000~10,000人未満
- 2-1-3-4 ベンダー別市場シェア:従業員1,000~5,000人未満
- 2-1-3-5 ベンダー別市場シェア:従業員300~1,000人未満
- 2-1-3-6 ベンダー別市場シェア:従業員100~300人未満
- 2-1-3-7 ベンダー別市場シェア:従業員100人未満
- 2-1-4 提供形態別市場シェア
- 2-2 ビジネスチャット・パッケージ市場
- 2-2-1 市場規模およびベンダーシェア
- 2-3 SaaS型ビジネスチャット市場
- 2-3-1 市場規模およびベンダーシェア
- 2-4 調査結果総括
第3章 国内チャットボット市場動向
- 3-1 チャットボット市場
- 3-1-1 市場規模およびベンダーシェア
- 3-1-2 業種別市場シェア
- 3-1-2-1 業種別市場シェア
- 3-1-2-2 ベンダー別市場シェア:製造業
- 3-1-2-3 ベンダー別市場シェア:流通業
- 3-1-2-4 ベンダー別市場シェア:金融業
- 3-1-2-5 ベンダー別市場シェア:通信業
- 3-1-2-6 ベンダー別市場シェア:サービス業
- 3-1-2-7 ベンダー別市場シェア:建設業
- 3-1-2-8 ベンダー別市場シェア:公共・公益
- 3-1-3 従業員規模別市場シェア
- 3-1-3-1 従業員規模別市場シェア
- 3-1-3-2 ベンダー別市場シェア:従業員10,000人以上
- 3-1-3-3 ベンダー別市場シェア:従業員5,000~10,000人未満
- 3-1-3-4 ベンダー別市場シェア:従業員1,000~5,000人未満
- 3-1-3-5 ベンダー別市場シェア:従業員300~1,000人未満
- 3-1-3-6 ベンダー別市場シェア:従業員100~300人未満
- 3-1-3-7 ベンダー別市場シェア:従業員100人未満
- 3-1-4 用途別市場シェア
- 3-1-4-1 用途別市場シェア
- 3-1-4-2 ベンダー別市場シェア:BtoE用途
- 3-1-4-3 ベンダー別市場シェア:BtoB用途
- 3-1-4-4 ベンダー別市場シェア:BtoC用途
- 3-2 調査結果総括
第4章 市場予測
- 4-1 市場予測の前提条件
- 4-2 ビジネスチャット市場予測(~2022年度)
- 4-3 チャットボット市場予測(~2022年度)
第5章 ベンダー・プロファイル
- 5-1 ベンダー・プロファイルの見方
- 5-2 AI CROSS株式会社
- 5-3 Automagi株式会社
- 5-4 ChatWork株式会社
- 5-5 hachidori株式会社
- 5-6 株式会社L is B
- 5-7 株式会社mofmof
- 5-8 NTTテクノクロス株式会社
- 5-9 株式会社NTTドコモ
- 5-10 SCSK株式会社
- 5-11 Slack Japan株式会社
- 5-12 TIS株式会社
- 5-13 株式会社アイアクト
- 5-14 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
- 5-15 株式会社インフォネット
- 5-16 エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社
- 5-17 株式会社コンシェルジュ
- 5-18 株式会社サイバーエージェント
- 5-19 株式会社ソニックガーデン
- 5-20 株式会社空色
- 5-21 株式会社チャモ
- 5-22 株式会社ドリーム・アーツ
- 5-23 日本電通株式会社
- 5-24 株式会社ネオジャパン
- 5-25 ネオス株式会社
- 5-26 株式会社日立ソリュ−ションズ
- 5-27 富士通株式会社
- 5-28 株式会社豆蔵
- 5-29 モビルス株式会社
- 5-30 りらいあコミュニケーションズ株式会社
- 5-31 ワークスモバイルジャパン株式会社
- 5-32 ワウテック株式会社
商品概要
- ビジネスチャット市場/対象ベンダー数13社
- チャットボット市場/21社
- 市場規模実績(2016〜2017年度)および予測(2018〜2022年度)
- マーケットシェア(2016〜2018年度予測):ベンダー別、業種別、従業員規模別、提供形態別*、用途別*(*対象市場のみ)
- 市場分析
- ベンダー各社(31社)のプロファイル:【調査項目】製品・サービス別売上高/製品・サービス別売上比率(チャネル別、業種別、企業従業員規模別)/戦略/期導入時の平均モデル/主要パートナー/用途別/AIエンジン別/主要ユーザー企業/人員構成 など、詳細データ
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