VMware仮想基盤の製品体系が変更されたことにより、ユーザーは継続か移行かの選択を迫られている。本稿では、4つに分類できる配備モデルに基づいた移行アプローチの考え方と、評価すべきポイントを整理する。
Broadcom社によるVMware社の買収に伴い、VMware vSphere（以下、「vSphere」）をはじめとするVMware社の仮想基盤製品群のライセンスやエディションなど、製品体系が大幅に変更された。この変更には、永久ライセンスの販売終了、エディションの統合、顧客の購入制限などが含まれている（ITR Review『VMware製品体系の変更が及ぼす影響』R-224102）。
製品体系の変更やBroadcom社（旧VMware社を含む）の体制変更は、既存VMwareユーザーに対してさまざまな影響を与えることが想定される（図1）。特に、コストの上昇はIT予算への影響が大きく、頭を抱えているユーザーは多い。また、サポート品質の低下を懸念する声も聞かれる。